2005年まで放送されていたテレビ番組『学校へ行こう!』の人気企画「B-RAP HIGH SCHOOL」に現役の慶應大学理工学部生として登場し、「先土器・縄文・弥生・古墳・飛鳥」と繰り出す“お勉強ラップ”で人気を博したCo.慶応さん。
しかし大学卒業後は大手クレジットカード会社に就職し、2018年に退職するまで11年間“普通のサラリーマン”生活を送っていた。
会社員生活の想像とのギャップ、エリートの道を捨てた理由について本人に話を聞いた。
「大学院進学はちょっと考えたんですけど、少なくともラッパーはなかったですね」
——あれだけ人気があった中で、大学を卒業する時にラッパーや音楽の道に進む選択肢はなかったのですか。
Co.慶応 全然なかったですね。ラップは好きだけど自分のことをラッパーだとは思ってないですし。当時は今のように多様な生き方を発信している人も少なくて、大学を出たら会社に入るのが当然だと思ってました。大学院進学はちょっと考えたんですけど、少なくともラッパーはなかったですね。
——理工学部から金融業界へ進むのも少し珍しいですよね。就職先に財閥系のクレジットカード会社を選ばれたのはなぜだったんでしょう。
Co.慶応 理系の知識を活かせる道も考えましたが、最終的には給料と自由な時間のバランスです。ある程度のお金がもらえてプライベートな時間も確保できるところ、という基準だけでしたね。30歳で年収1000万円・残業時間も短いと聞いて、空いた時間で音楽もできるかなと。
——入社してみて、想像通りでしたか?
Co.慶応 入金の催促をするコールセンター部署や、リボ払いなど金利で収益を上げる部署、あとはCMを作る広告宣伝部にいましたが、正直大変でした。朝8時には出社していないといけなくて、夜も終わるのがだいたい20時くらい。資料作成が間に合わない時は深夜2時くらいまで働くこともありましたね。
——会社ではCo.慶応としていじられたりしませんでしたか。




