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外出中でも「あえて義足をむき出し」にするワケ
――切断手術をした後、外に出たくなくなる人もいると聞きます。久多良木さんはいかがでしたか。
久多良木 逆ですね。僕を見てくれって感じです(笑)。
義足に発泡スチロールのカバーを付けて長ズボンを履けば、見た目には義足ってわからないんですよ。でも、僕は年中半ズボンだし、カバーを付けてないので義足が剥き出しです。だけど、この方がいいんですよ。
あえて剥き出しにしているのは、人混みで子どもたちが走ってきてぶつかる可能性もあるからです。義足を見せておけば「危ないから離れてね」と言っているようなものなので。
あと、入院中から「退院したら陸上をやる」と決めていたのも大きかったと思います。まだコロナ禍でしたけど、「早く外に出て走りたい!」と前向きに考えていましたね。
撮影=平松市聖/文藝春秋
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