社長自ら、マッチョをスカウト
丹羽 何よりマッチョは目立つんですよ。とにかくSNSで目に留まる。あとは、格闘家だと写真で見ても強いかどうかわかりづらいですが、マッチョの場合は身体を見れば、「すごい努力家だ」とひと目でわかります。
マッチョを看板にして、介護じゃなくて「一緒に筋トレしよう」というところから入ってもらう。そうすれば自然に介護の現場も見てもらえて、「意外といいじゃん」と思ってもらえるんじゃないかと。
――具体的には、どんな人をマッチョ人材と定義しているのでしょうか。
丹羽 マッチョ人材は、実業団選手の1軍メンバーと、それ以外の実業団入りを目指していたり、趣味で身体を鍛えていたりするメンバーに分かれます。
1軍メンバーはそのまま7SEASに所属している人たちで、いわば会社の広告塔です。選手として競技に勝てるかどうかと同時に、華があるかどうかをチェックしています。競技に勝つだけでなく、印象に残ることも大事ですから。
――1軍メンバーはどれくらいいらっしゃるんですか。
丹羽 現在5人で、来年度には7人に増えます。ただ、実業団に所属する選手たちに憧れて入社してくれる人たちこそ、実は最も採用したい層なんです。
介護は地道な仕事ですから、募集人材のイメージとしては「部活で3年間ベンチにいたけど練習を欠かさなかった」ような人。スポットライトが当たらなくても努力を継続できる人、筋トレを続けられる人、こういう人たちが最大のターゲットですね。
――なかなか世の中にマッチョ人材も少ないと思います。どうやって集めているのでしょうか?
丹羽 1軍メンバーの候補は、僕がボディビルなどの大会でヘッドハンティングしています。普段からSNSもチェックして、「このマッチョスゴいな!」「どこのマッチョだろう?」といった具合に、日々探しているんです。
最近はマッチョ界隈でもビジョナリーの認知度が上がってきていて、声をかけると「知っています」と言われるようになりました。話をして興味を持ってもらえたら、条件面のすり合わせと面接を経て入社、という流れです。
――スカウトに出向くという話もありましたが、実業団メンバーとそれ以外の人材の採用フローに違いはあるのですか?
丹羽 面接を通して見極めるフローは同じです。違いは、身体の状態をチェックするなど、会社の広告塔として目立つ存在になれるかどうかの審査を設けていることですね。
