「マッチョの楽園」が愛知県にある。東海3県を中心に全国各地で障害者グループホームや訪問介護事業などを手掛けているビジョナリー(名古屋市)だ。同社は“日本一マッチョが多い介護の会社”として知られ、ボディビルの実業団チーム「7SEAS」を有している。また、1日2時間の筋トレが勤務時間扱い、さらにプロテイン代の支給、ボディビル大会の遠征費補助など、マッチョが喜ぶ福利厚生も揃っている。
そんなビジョナリーで働くマッチョは、どんな人物なのか。海上自衛隊から同社に転職したマッチョ人材の1人、立見北斗さんとビジョナリーの丹羽悠介社長に話を聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)
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2時間まで筋トレが勤務時間に プロテイン代も支給
――丹羽社長はビジョナリーについて「マッチョの楽園をつくる」と公言されていますが、職場環境はどのように整備されているのでしょうか?
丹羽悠介さん(以下、丹羽) 実業団選手として入社するメンバーについては、勤務時間の8時間のうち2時間まで筋トレを勤務時間として扱い、月2万円までのサプリ・プロテイン代、コンテスト出場にかかる費用・交通費も支給しています。
最近では実業団にトレーニングマネージャーも加わりました。選手たちがベストな状態で大会に臨めるようサポートしてもらっています。提携する全国展開の24時間ジムも無料で利用でき、これは実業団選手以外の社員にも適用しています。
――充実したサポート体制ですね。
丹羽 実業団に関しては、広告塔として目立つ、大会で活躍することを求めていますから、会社としてサポートは惜しみません。仕事をしながら過酷なトレーニングをして、食事も節制してというのは、本当に大変なんです。まわりがその大変さを理解することも必要なので、しつこいくらいに「マッチョの楽園をつくる」と公言することが最も大事だと考えています。
例えば、大会にでるような選手は1日の食事頻度が多いんですよ。タンパク質が体内で不足すると、筋分解が始まるので2時間おきにタンパク質を摂らないといけない。こういうのはマッチョにとっては常識なんですが、筋肉に理解がないと意味がわからないじゃないですか。
