「ドラ1マッチョ」は6社が競合
――「ドラ1」指名された選手には、どのくらいの企業が競合したんでしょうか。
丹羽 やはり高学歴のマッチョは企業からの人気が高くて、当社以外の6社が競合しましたね。うちが指名した選手は他の企業と被らず、来年の実業団選手として入社予定です。
――選手の基本情報もない中で、参加した企業は何を重視していたんでしょうか。
丹羽 企業によってバラバラですけど、身体重視もあれば、笑顔とか見た目の爽やかさとかですかね。企業の方々が選手を選んでる時の映像はもっと撮影しておけば良かったと思います。みなさんすごい悩んでるんですよ。「あの子は指名が被りそうだから、交渉権を取れないかもしれない。こっちの選手を1位指名しよう」とか考えたみたいで、おもしろかったですね。
――本当に野球のドラフトのようですね。参加した選手や企業は公募で集めたのですか?
丹羽 公募で集めました。初開催で企業とマッチングした実績も生まれたので、次の開催ではもっと人材も企業も集まると思います。参加企業もエリアや業界がさまざまで、福祉もあれば飲食店もあるし、警備会社や清掃会社もいました。
すでにマッチョ採用を取り入れている会社もあれば、これからマッチョな人が欲しいという企業も参加してくれて、初回としては「100点」の企画になったかなと。参加費用もいただいていませんから、企業にとっても人材の獲得が難しい中、コストをかけずに採用につなげられたのは良かったと思います。
ゆくゆくは海外選手もドラフトに参加してほしい
――マッチョドラフトは来年以降も開催する予定ですか?
丹羽 もちろん来年も開催する予定です。理想は、転職バージョンと新卒バージョンに分けて、2回開催したいですね。ドキュメンタリーとして追いかけてみるのも面白そうだなと。第1回が盛り上がりましたから企画としても大きくなると思いますし、大きくしていきたいと思っています。
――マッチョ採用がどんどん広がって欲しいと。今後、マッチョドラフトをどう発展させていきたいですか?
丹羽 マッチョ採用が広がって、海外のボディビル選手が日本の企業に採用されるような動きにまで広がればおもしろいですよね。
ドラフトについては、今後は大企業にも参加して欲しいと思っています。普通なら有名大学を卒業しないと入れないような企業が「筋肉で採用するんだ」みたいな。そんな世界観を作りたいですね。
