「社長がマッチョじゃない」と言われるのが悩み

――ドラフトもそうですが、他の企業がマッチョ採用に参入することで人材獲得の競争が激しくなる懸念はありませんか?

丹羽 よく「自分たちだけのノウハウにしといた方がいいじゃん」と言われますけど、「いやいや、僕をそんな小物扱いしないでくれ」と。

 世の中のため、社会のためを思ったらマッチョ採用がもっと広まるべきですよ。たしかに競争は激しくなるかもしれませんけど、自分たちが選んでもらえるように努力を怠らないためにも色々な会社が参入すればいいと思っています。

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ビジョナリーでは数多くのボディビル選手が、介護の現場で働いている。巨大すぎて、一部の競技では減点されるほどの広背筋を持つ宮崎康央選手

――事業も人材獲得も順調に見えますが、課題はありますか?

丹羽 応募数をさらに増やしていく上では、今の知名度が中途半端だなと思っていて。

 マッチョ介護の知名度が上がり、実業団に来年度入社予定のメンバーにはフィットネス大会の日本チャンピオンもいる。レベルが上がってきているので、「自分の筋肉じゃ無理だな」と思われかねない位置にいると認識しています。

 今は「中途半端にすごい人たち」という存在になっているので、ここを超えてさらに突き抜けていきたいですね。そうすれば、さらに問い合わせも増えるんじゃないかと思います。

――丹羽社長がフィットネスの大会に出るご予定はありますか?

丹羽 久しぶりに出ようと思っています。マッチョ採用やマッチョ介護がメディアで取り上げられるほど、「社長がマッチョじゃない」、「社長は脳みそだけが筋肉だ」とか言われるんです。

「まわりにいる人間がマッチョすぎるだけ」と訴えたいところですけど、40歳のおじさんでも身体を変えられるんだというところを見せてやろうと。来年か再来年の大会に向けて、日々トレーニングしています。

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