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乗り換えルート以外には何があるのか
そもそもこの駅が乗換駅になったのは、1973年に武蔵野線が開業したときのこと。西武池袋線秋津駅はそれよりも遥か前、1917年に開業している。
秋津駅の開業をこの町の現代史のはじまりとするならば、“乗換駅”なのはその半分ほどの期間に過ぎないのである。
それに、武蔵野線が私鉄と乗り換えられる他の駅、たとえば北朝霞駅も南越谷駅も、相方の私鉄の駅は武蔵野線開業後に新たに設けられている。
最初は乗換駅を設ける予定などなかったのに、地元の人たちが「駅を作ってくださいな」とお願いした結果だとか。
その点、秋津駅は武蔵野線以前に長い歴史を持っている。ここは単なる乗り換えの駅とは本質的にまったく違っているのである。
ならば、乗り換えルートになっている商店街以外には何があるのだろうか。秋津駅から商店街に背を向けて、富士そばの脇の道をまっすぐ南に歩いてみた。
結論はすぐに出る。というか、秋津駅は池袋駅から準急で30分弱の駅なのだからよくよく考えてみればとうぜんのこと。






