「タイミングを取りにいっても、多くは当たらない」

 多くの投資家が悩む出口戦略について、代田氏の答えはシンプルだ。

「運用というのは、お金を使ってこそ意味があります。そこで価値が生まれることになると思うので。額面を増やせばいいということではなく、増やした額面をどう使っていくか、価値あることに変えていくか。これが重要」

 

「『増やしたのはいいけれども売るタイミングがわからない』とご心配される方も多いですが、私なりの答えは、長期投資ですので『必要になった局面でお売りになる』ということ。そこまでは持ち続けるのが、一番効率的なお金の使い方だと思います」

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 タイミングを考える難しさについても言及する。

「タイミングを取りにいっても、残念なことに多くは当たらないんですよ。高く売ったと思ったら、マーケットはもっと高くなっていくことも多いので。必要な時に売られるのがやはり一番かと。これが最もストレスがない資産運用との付き合い方ではないかと思います」

 

 長期投資の習慣化について、代田氏は「始める時期が早ければ早いほどいい。5000円でもいいと思います。無理はしない範囲で、少しずつ市場と付き合う。投資の習慣化がすごく大切」と語り、「長期の資産形成、20年、30年の資産形成を考えるのであれば、株式が一番効率的」だと結論づけた。

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