祭りをテーマにした居酒屋を経てメイドに復帰
――会社員になったリエさんですが、なぜメイドの世界に戻ってきたのでしょうか。
リエ 2013年にあっとほーむカフェの卒業メイドたちが働く「おもてなし」という居酒屋が秋葉原にできたんです。それで私にも翌年「やってみない?」と声がかかって、月に3回ほど働くことになりました。
――メイドとして働く居酒屋なんですか?
リエ それが「おもてなし」は祭りをテーマにした居酒屋で、店の中にも提灯や和太鼓があって、働く女の子もハッピ衣装みたいな和装で、メイドではなく「粋っ子」って呼ばれてました。メイド時代に来てくれた方もすごく会いに来てくださって。あっとほーむカフェの常連さんもお店に入る待ち時間に来てくれました。
ただお店自体は割とすぐにクローズになってしまったんです。2015年だったと思いますが、その時に卒業メイドに対して「よかったらメイドに戻りませんか? やりたい人は戻ってもいいですよ」とお声がかかって。メイド時代に仲が良かった子が戻ると聞いていましたし、せっかくだからと週1ペースでいいならと戻ることになりました(編注:あっとほぉーむカフェには、リエさんとは異なる既定の労働時間があります)。
10年経って、メイド服を「着ていいのかな?」
――戻ったときは初お給仕からすでに10年経っていたということですが、メイド服を着ることに抵抗感はありましたか?
リエ さすがにメイドを卒業してから時間が経ち過ぎていたので「着ていいのかな?」という気持ちはありました(笑)。今はお店で新人服と呼ばれているメイド服が、最初にメイドになったときに私が着ていたメイド服のデザインなんですが「正直、私には似合わないな」と当時から思っていたんです。なので、もしあの時と同じメイド服を着るのだったら、ちょっときついなっていう気持ちはありました。
ただメイドを再開するときには以前とは違うメイド服ができていたんです。今は正メイド服と呼ばれている「KEITA MARUYAMA」のデザイナー、丸山敬太さんがデザインしたメイド服です。私がさきほどの撮影で着ていたメイド服なんですけれど、あれは私が大学生の頃にはなかったデザインのメイド服だったんです。「すごくかわいい、着てみたい」と思って、じゃあメイドもやってみるかなという気持ちで戻りました。
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