40~50代でも「全然遅くない」
新NISA制度開始によって、40~50代から投資を始める人も多い。「遅すぎるってことはないんですか」という質問に対し、代田氏は「いやいや、全くないと思いますね」と即答する。
「新NISA制度には期限の区切りがありません。今や65歳以降も働く方が国民の半数以上を占める時代です。仮に70歳まで働くとすれば、50歳の方でもまだ20年もの時間があるわけです」
人生100年時代を踏まえ、「50歳になったらまだ半分ですもんね」と語る。
若年層には株式100%を推奨するが…
ただし、年代によって投資戦略は変わると代田氏は指摘する。「長期の資産形成、20年、30年の資産形成を考えるのであれば、僕は株式っていうのが一番効率的だと思います」として、若年層には株式100%を推奨する。
一方、退職を控えた世代については「給与収入がなくなり、年金生活に入って金融資産を取り崩していく段階の方であれば、株式だけでなく債券なども含めてポートフォリオを考える余地があるでしょう」と述べる。
インデックスファンドは「公の器」
代田氏は、インデックスファンドを単なる金融商品ではなく「社会インフラ」として位置づける視点を示した。
「インデックスファンドは、グローバル分散投資における非常に重要な『公(おおやけ)の器』だと考えています。投資家はリターンによって利益を得られ、関わる金融機関にとってもビジネスとして成立します」
さらに重要なのは、社会全体への波及効果だという。
「投資先の企業にお金が回るだけでなく、社会全体の経済成長も後押しします。このように、この『公の器』であるインデックス投資からは、さまざまな恩恵がもたらされるのです」
最終的なゴールは…
代田氏は、投資で増えたお金の使い道まで視野に入れている。
「グローバル分散投資で増えたお金をどう使うか。日本人は主に国内でお金を使いますから、資産が増えて終わりではなく、そのお金が国内で消費されることで、経済成長に直接貢献することになるのです」
「インデックス投資の広がりによって皆さんが得た利益が、そのような形で社会に還元され、良いお金の流れが生まれることを心から願っています」と、投資を通じた経済の好循環への期待を語った。
「資産運用の最終的なゴールは、増やしたお金をどう使うかです。この循環がうまく機能すれば、日本はもっと成長できると確信しています」
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