「期待をしていただいたみなさんに失望を与えてしまったことは一番に申し訳ないと思っています。市政を前に進めたい」

 小川市長の支持者と、市長続投に疑問を持つ市民、双方が集まっているようだ。逆に「小川市長に任期の最後まで続けていただきたい」と語る人もおり、こちらにも拍手が起きた。

 質問を通じて様々な「持論」が展開される。例えば、

ADVERTISEMENT

――私は肉体関係はなかったと確信しています。小川さんが叩かれるのは小川さんが女性だから。女性差別ではないか?

 さらに「小川市長、走り続けてください!」と応援の声があがると、「質問じゃなくて意見じゃないか!」とのヤジもあがる。怒声が飛び交うようになってきた。

©文藝春秋

「ベッドの利用は?」「ホテルの中でお弁当を食べたり…」

 騒動の核心である、ラブホテル利用の詳細を問う質問者も現れた。

――ホテルで相談だけしているとすれば、ホテルのアメニティや水回り、ベッドなど、相談以外の目的を想起させるような設備の利用はなかったのですか?

 小川市長は、ひと呼吸おいて、こう答える。

「えっと……ホテルの中でお弁当を食べたりしていましたので、あの、電子レンジとかは使わせていただきました。 また、手も洗っているので、手を洗ってタオル等は使わせていただきました。ベッドは使ってはないですけど、腰掛けたりしているので、そういうふうな形で、ベッドに座って、ということはありました。 はい、以上でございます」

 質問は続く。

――カラオケや露天風呂は使った? どんな曲を歌うのですか?

「まずですね、カラオケは使っていません。露天風呂も使っておりません」

――肉体関係がなかったと証明できるか。

「どうやって証明できるのかっていうのは私もずっと考えているんですけれども、なかったことを証明するのが非常に難しいということで」

――山本一太知事が市長を批判している。

「知事の考えを尊重はしたいという思いもありつつ、やはり自治体同士、首長同士の立場を考えたときには、“内政干渉”や(地方)自治法の問題等も出てくるのでないかと思います。ただ、私が起こした問題のことなので……」