ハードスケジュールの合間にもゲーム

――これまでやってきた演技やバラエティーの仕事に加えて、「JJ」の専属モデルの仕事も加わりました。スケジュール的にはその頃が一番忙しかったんじゃないですか。

加藤 恐ろしく忙しかったですね(笑)。朝4時にサラリーマンの方が出勤する前の丸の内で撮影して、その後スタジオに行って100カットくらいをわーって撮って。午前11時からは別の現場、ドラマの撮影やバラエティー番組の収録をして。それが終わるとまた夜9時ぐらいからスタジオで洋服の撮影を深夜までして。終わったら「じゃあ、2時間後の撮影でまた会いましょう」という感じで。メイク中はほぼ寝てましたね。

――取材をしていると、多忙でストレスが爆発して「もう辞めてやる」となったタレントさんも結構いらっしゃるんですけど、加藤さんはそういうふうには思わなかったんですか。

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加藤 爆発はなかったですね。仕事が楽しかったですし、それ以外の生活を想像したことがなかったので。青春時代も仕事をして、ゲームをしてというほぼ同じルーティンの繰り返しでしたから。ゲーム以外に趣味がなかったんですよ。それこそポータブルゲームが出るようになってからは、仕事の移動中もゲームができるので、車酔いするまでゲームをしてました(笑)。

©山元茂樹/文藝春秋

地元の秋田では「花男」が放送されてなくて…

――加藤さんといえば「花より男子2(リターンズ)」に出演したというイメージを持つ方も多いと思うのですが、反響とかはどうだったんですか。

加藤 「花男」の出演についてはよく言われることが多いですね。ただ出演当時は私自身には反響が全然届いてなくて。地元の秋田ではTBS系列がないので「花男」が放送されてなかったんですよ。なので、ドラマに出演している時にうちの親から「最近仕事あるの? 大丈夫?」と心配の連絡がありました。「えっ、ドラマ撮ってるんだけど」みたいな(笑)。

――嘘みたいな話ですね(笑)。では加藤さんが秋田で有名になった作品って何なんですか?

加藤 でも「ココリコミラクルタイプ」は見てくださっている方は多かったですね。あとはNHKの作品ですね。アンドロイド役で「幻のペンフレンド2001」に出演したときにはお手紙をいっぱいもらいました。

 逆に「花男」の時は井上真央ちゃん演じる牧野つくしの恋敵の役ですし、続編だったので放送前に「最初は見ている人からすごく憎まれると思います。でも後半、みんなあなたの味方になるから安心してください」と説明を受けていました。事務所のほうでも、いろいろな手紙とかを私に見せないように配慮してくれていたみたいです。

――今だったらSNSにめちゃくちゃ書かれているかもしれないですね。

加藤 ねえ。だから今の時代でやってたらねえ、へこんでたのかもしれないですね。

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