「彼の影響で、自分を解放することを覚えました」
――自分を許して、デパ地下?
伊達 どんな添加物や香料、保存料が入っているか分からないと不安になるので、口に入れるものはできるだけ全部手作りしていたいんです。もちろん、自分で作ったものよりデパ地下で買った総菜の方がおいしいものもあるでしょうけど、料理を作らない自分が許せなくて。
――アスリートは栄養管理の徹底も求められますよね。
伊達 でも、彼の影響もあり、少しずつ自分を解放することを覚えました。たまには総菜を買ってみるのもいいかなと。やっぱりおいしいですし、何より楽ですよね(笑)。
――私生活でも自分に厳しかった。
伊達 こうありたいという自分がいましたね。コート上だけでなく私生活でも、こうと決めたらそれをやらない自分を認められなかった。でも、再婚して心がオープンになれた。これまでは、食事でも体にいいもの以外は遮断してきたし、心も遮断気味でした。
引退したからというのもあるかもしれないけど、自分を許せるようになったんです。体が痛い時はトレーニングしないとか、億劫な時はご飯を作らないとか、今は“やらない努力”を一生懸命しているところです(笑)。
再婚して起きた“びっくりするような変化”
――パートナーからどのように影響されたんですか。
伊達 色々ありますけど、例えば彼は、コンビニのごはんを絶賛しています。プロのシェフの料理、家庭料理、あるいはコンビニ食材とか分けて考えられる人なんです。それぞれの良さがあると。
セブン-イレブンの「金のシリーズ」(セブンプレミアム)とか、「この価格帯でこの味はすごい!」って。私は食に対しても「こうでなきゃ!」というのが強すぎる部分があって。お米は炊飯器じゃなくて土鍋で炊きたいとか、そういうこだわりは変わらず持ちつつも、たまには手を抜いてもいいなって思えるようになりました。
趣味の登山には、朝早すぎて手作りのおにぎりとはいかないこともあり、コンビニのおにぎりを買って行きます。以前の私からするとちょっとびっくりするような変化なんですよ(笑)。(つづく)
写真=末永裕樹/文藝春秋
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