伊達公子さんの背中を押した“元夫の言葉”
――別れても大切な存在なんですね。
伊達 マイクから受けた影響は本当に大きいですね。マイクと出会わなかったら、離婚したら交友を絶つ、という考えになっていたかもしれませんし、それ以外の考えにおいても、たくさん刺激をもらいました。
とにかくマイクは、私がためらったり、踏み出せないでいたりすると「なんで!」と言うんです。いつも、「Why not?(なぜやらないの?)」と。
――「Why not」。刺さる言葉ですね。
伊達 シンプルな思考になれますよね。実は、2008年に現役復帰をするときも結構ぐちゃぐちゃ考えていたんですよ。後輩たちに刺激を与えたいという信念はあったけど、37歳で身体は大丈夫か、周りはどう思うか、本当に若い選手たちのモチベーションになれるのかなどと、なかなか一歩踏み出せないでいたんです。なんか、恥ずかしい思いもあって。
でもマイクが「キミコはやりたいんでしょ」「どうして他人のことを気にするの」。「Why not?」「Why not!」なんですよ。この言葉には、常に背中を押されてきましたね。
結局、シンプルに考えると物事の神髄って見えてくるんですよね。だから当初、今の夫に一度フラれても、諦めることはなかったし(笑)。
――伊達さんは現役の頃も今も生き生きしているようにみえます。「人生のピーク」を考えたりはしますか?
伊達 私は自分の人生を他人と比べたこともないし、自分の過去と比べたこともありません。だから、私の人生はいつもピーク(笑)。そのように過ごしたいとは思っています。でも、20代の頃は、人生の運は限られていると思っていましたね。
