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親友をレイプするなんて
「親友をレイプした夫でも、離婚しないと思ったの?」
刑務所のアクリル板を挟んでの面会で、私は夫にそう尋ねました。
「もちろん、だって約束だろ? 俺は君が求めるものを与え続けているし、その代わりに俺の自由も認めてくれるって言ったじゃないか?」
夫は反省どころか、謝罪の一言すらありませんでした。
確かに、私は約束しました。私は寿退社し、子どもを産んで、二度と会社に戻ってくる気はない。不自由のない生活を保障してくれると夫は言いました。
その代わり、夫は恋愛の自由を認めて欲しいと言ったのです。男性だし、多少の浮気は仕方がないと思いました。家族に恥をかかせないような遊び方であれば構わないという意味でした。罪を犯していいなどと言った覚えはありません。しかも親友をレイプするなんて、私は一生、社内の笑い者です。
