――年齢詐称といえばグラビアアイドルだった夏川純さんが3歳サバを読んでいたことを明かし、大きな問題となりました。手島さんも年齢詐称を告白した後は大変だったんでしょうか。

手島 全く何もなかったですね。正直炎上して、仕事がなくなることも覚悟していたんです。裏切りと嘘だから。でも覚悟を持ってカミングアウトしたら何もなくて。ネットニュースにもならず、ウィキペディアの年齢だけがちょっと上がるくらいでした(笑)。

Eテレ出演で大クレーム

――炎上といえば、2011年にEテレ「楽ごはん」に出演した際も世間を騒がせました。番組は週替わりで講師が料理を教えるもので、栄養士の資格を持つ手島さんも料理講師として出演しました。しかし紹介の際に際どいビキニでの映像が流され、さらにエプロンから谷間を見せていたことで問題となりました。

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手島 ありました。あの件で一時NHKに出禁みたいな雰囲気になりました。

――ただNHK側の演出の問題で、手島さんは完全に被害者ですよね。

手島 衣装のエプロンについても何回も確認をして、「それならわかりました。ご協力させていただきます。こちらはなんでもやります」と、全力で谷間を強調して料理を作ったら、お母様方から大クレームでした(苦笑)。

©︎鈴木七絵/文藝春秋

体を張ったバラエティー番組

――NHKが使いたくなるくらい2010年代前半頃の手島さんはバラエティー番組に出ていました。これは大変だったという企画はありますか?

手島 「タランチュラを素手で掴む」とかありました。危ないですよね。当然事前には知らされなかったので怖かったですね。

 海外でアナコンダを素手で捕まえるという企画もあって。さすがに嫌だから断ったんですけど「もう決まったから」と事務所にゴリ押しされて。空港に行く時に事務所の外にマネージャーさんが全員並んで「いってらっしゃい!」「頑張ってね、アナコンダね!」とか言われて。ツッコミの返しじゃないけど「お前ら覚えとけよ!」って言いましたね(笑)。実際、 アナコンダの時は現場から本当に逃げようと思いました。

――体を本当に張っていますね。ちなみに一番手応えがあった仕事は何ですか? 

手島 ないです。ずっと反省です。「やってやったぞ!」みたいなことは一度もないかも。美味しいお酒が飲めたこともなく、ただ苦い酒だけです。