「マーケット全体が悲観的になった時こそ、優良株を安く買う絶好の機会なんです」。2人の子供を育てる傍ら、資産をわずか5年で10倍の2億5000万円に増やしたというちょる子さん。その投資術とは。

 

(ちょるこ/平成生まれ、30代の兼業投資家。親の影響を受け、2011年に株式投資を始め、19年から育児休暇をきっかけに、大型株のスキャルピングやスイングトレードを開始。22年に資産1億円を達成。育児に励む2児のママでもある。)

 最初に買った株はオリエンタルランド。ただ優待でディズニーに行けたらいいなという軽い気持ちでした。ただ、240万円で買った株をほったらかしにしていたら、アベノミクスの波に乗って上がり続け、7年後、2000万円で売却できました。面白くなって、いくつかの銘柄をピックアップ。すぐに買わず、チャートで株の終値を毎日記録し、「みんかぶ」(株価情報サイト)の目標株価などをチェックして検討していた、19年1月。米中関係の悪化を背景に、Appleが中国でのiPhone販売不振を理由に業績見通しを下方修正したことで、ハイテク株が売られ株価は急落。この「アップルショック」の渦中にあって、注視していた半導体製造装置大手の東京エレクトロンは、配当利回りが5%と高く、「2000万円を元手にすれば年間100万円の配当金がもらえる!」と思い、全額を入れました。それが大成功でしたね。

 

 当時は、現物株を担保にした信用取引でデイトレードをして順調だったのですが、育児休暇中だった21年、AI insideという銘柄で、わずか1日で2400万円の損失を出してしまって……。その失敗を教訓に、職場復帰でデイトレが出来なくなったのを機に、スイングトレード(数日から数週間で相場の揺れ〈スイング〉を捉えて売買を完結させる投資手法)に変更しました。この間、一度“退場”もしているんです。でもどうしても勝ちたくて、他の方の手法などを研究して、結局、「良い株を安い時に買う」のが間違いないとの結論に至りました。

 安く買えるとは……《続く》

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※本記事は2025年12月時点の情報に基づいて制作しています。必ずご自身で最新の情報をご確認ください。
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