安定した気持ちで生きるにはどうすればいいか。カウンセラーの藤本梨恵子さんは「感情は、生理現象と同じで、無理やり隠して抑え込むことで、有害な力を撒き散らす。仕事で失敗すると『自分はもうダメだ』と思い込むのではなく、認める方がラクになる」という――。

※本稿は、藤本梨恵子『なぜか機嫌がいい人がやっている100の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/NataliaLeb ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/NataliaLeb

他人の目を気にしやすい、日本の強い「恥」文化

子供の頃、「恥ずかしいからやめなさい」と言われた経験はありませんか?

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「恥」の感情は取り扱いに注意が必要です。

「寝癖がみっともない」「電車で咳が止まらず肩身が狭い」など本来「恥」は、自己イメージを守り、集団に属し、仲間はずれにならないようにする警告感情です。

「恥」は通常は、行動を律して、規範やルールを守る働きがあります。

しかし、世間的に「こうでなければならない」という規範意識、集団意識が高まると「男はこうあらねばならない」「人に迷惑をかけてはならない」というような掟社会になりがちです。

掟に従って生きると、「自分軸」ではなく「他人軸」で行動し、集団のルールを守れないと「自分はダメだ」と感じ他人への引け目につながります。

日本は「恥」が強い文化が浸透しており、昔は「生き恥をさらすぐらいなら切腹する」などの考え方もあったほどです。現代でも仮面夫婦と呼ばれる、家庭では仲が悪くても一歩外に出れば仲睦まじく演じる夫婦がいるほど、他人の目を気にします。

集団の中で、不適切な行動や言動をした時は、誰でも自然な「恥」の感情が湧きます。しかし、「恥」の感情が過剰になり、自分の存在そのものを恥じるようになるのは危険です。

秘密にしようと人を避けてはいけない

《自然な恥の感情》

・失敗したことを隠したいと思った
・バカなことをやってしまい、肩身が狭い

《過剰な恥の感情》

・自分は欠陥品で自分は生きる資格がない
・こんな自分では誰からも相手にされない