恥ずかしい経験をしたら「あー恥ずかしかった!」と恥の感情を受け入れ、「神様じゃないんだから、失敗することもある」「やるだけやってダメならしょうがない」「今度から気をつけよう」など受け入れると「恥」の感情に大きく揺さぶられなくなります。

しかし、なかったことにしようと抑えつけたり、秘密にしようと人を避けると「恥」の感情を大きく揺さぶられます。

恥ずかしさは、抑え込まずに、認めよう!

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恥が猛威を振るう

「恥」は時に、集団の規律を維持し、相手の行動をコントロールします。

例えば、泣いている子供に親は「そんな大声で泣くと、みんなに見られて恥ずかしいでしょ?」と泣き止ませようとします。

他にも、気に入らない相手に「ちょっと、成績が良いからといい気になるな」「チヤホヤされて、調子に乗るなよ」などと公の場で相手に「恥」をかかせることで、自尊心を傷つけることができます。

夫婦喧嘩で相手の行動を鼻で笑ったり、揚げ足をとると離婚に至りやすいという研究もあるほど、「恥」の感情は破壊力が強いのです。

相手に「恥」を与える行為は海外ではシェイミングと呼ばれ、

「だらしがないから、そんなに太っているんだ」「不細工だから恋人ができないんだ」

と相手の存在そのものを恥だと思わせる行動を指します。

犯罪被害者に対し、「お前にも落ち度があった」「その服装は相手を誘っている」などの心ない言葉で被害者が「私が悪かった。私は汚れてしまった」と自分を責め、なかなか立ち直れないという“二次被害”も、「恥」を通じて発生します。

自分の存在そのものを恥じる「虐待」の恐ろしさ

虐待をされた子供に、親が「お前が悪い。だから私が叩くんだ」というと、「自分が悪い子だから殴られるんだ」と思い込みます。自分を守ってくれるはずの存在の親から否定され、大切にされないことは、「自分には価値がなく必要とされていない」「私は誰にも愛されない」など、自分の存在そのものを恥じる「中核的な恥(コア・シェイム)」を生み出します。