『102回目のプロポーズ』は、主演がせいやで良かった

『101回目のプロポーズ』の放映から35年後の2026年、その続編となる『102回目のプロポーズ』が、放映される予定だ。

 達郎は薫と結婚するが、薫とはのちに死別。ただ2人の間には一人娘でチェリストの星野光(唐田えりか)がいて、彼女を巡ってピアニストで御曹司の大月音(伊藤健太郎)と、99回も女性にフラれ続けた空野太陽がからむ。

 空野役は芸人コンビ・霜降り明星のせいやが演じる。せいやは「性格終わってる武田鉄矢」など、かなり攻めた武田さんのモノマネをすることもあり、キャスト発表の際にはネットが騒然となった。一部には「武田さんがせいやを推したのでは」と噂されているが、武田さんはそれを否定しつつ、こう続ける。

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「せいやがやる武田鉄矢のモノマネには……怒りしかないです(笑)。でも、俺になついてくれるんですよね。

『102~』では、空野のモテなさぶりを達郎が笑うんですね、自分のことを棚にあげて。かつて西田敏行さんと、『色男が主役やって何が面白い。これから2人で醜男(ぶおとこ)の物語をつくろう』と誓い合ったことがあったんですが、せいやにもそれを引き継いでもらいたい。せいやでよかったです」

『102回目のプロポーズ』では、自らのモノマネをしている霜降り明星・せいやと共演する(FOD INFOより)

武田鉄矢にとって「代役」とは?

 フォークシンガーから始まり、いくつもの「代役」を経て国民的俳優となった武田さんだが、振り返って「代役」というのは、自身にとってどんな体験だったのだろうか?

「決してサクセスは目指さなかったです。ほしかったのはキャリアだったと思います。後先考えずにがむしゃらに経験してキャリアを積み上げる。

 そうすると、歌に説得力がでるんです。泉谷しげるさんが“人のためによかれと思い~”と『春夏秋冬』を歌うと、泉谷さん自身が、被災地などを西から東へと歩いた姿が重なって説得力がでてくるし、感情が伝わってきますよね。ああなりたいなあと。

「成功」を目指さず、がむしゃらに経験を積んできた ©三宅史郎/文藝春秋

 もちろん芝居だってそうですよ。積み上げてきたキャリアは、芝居に如実にでますから。『101』のトラックのシーンがうまくいったのもそう。何かをつかもうと、とにかく飛び込んでみる。その繰り返しをしない限り、芸って作り上げることはできないんですよね。

 チャンスがきたら、とにかくやってみる。でもやっているときは何のためなのかわからない。それは絵を描くのによく似ていて、絵筆を動かして描いて、その絵を見ているうちに、俺はこれが描きたかったんだって気づかされる。やりたいことってそうやって見えてくるという気がするんですよね」

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