レッドオーシャンに参加しなくても、結果的に価格競争に勝ってしまっていることになる。

店舗の4階にはメイドカフェが営業

そういう客層が増えてもいるので、これからもオノデンではオンラインショップを広げていくつもりだという。そうなると知名度が重要な要素になってくる。先ほど小野社長が、「(CMを)またやりたい」と言ったのは、そういう戦略があるからだ。

柔軟さといえば、気になるものがある。道路の反対側からオノデンのビルを眺めると、4階に不思議なものが見えるのだ。メイド帽らしきものを頭につけた女性が行ったり来たりしている。ビルに近づいてみると、そこには「メイドカフェ発祥の店」の看板があった。

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電気街のイメージが強かった秋葉原も、現在では“オタク”と呼ばれるサブカルチャーの中心地へと変貌しつつある。それを象徴する存在がメイドカフェであり、街を歩いていればメイド姿の呼び込みをあちこちで目にする。

「あのメイドカフェをやっている会社が作っているグッズを仕入れたいと話をしていたんですが、『どうせなら、ワンフロア全部使ってみたらどうですか』ということになったんです」

いまやオノデンの4階は、メイドカフェだけでなく、キャラクターアパレルやグッズといったサブカルチャーの店が集まるフロアとなっている。オノデンのビルは電気製品もあればサブカルチャー文化とグッズもある、まさに秋葉原という街を象徴する存在になっている。

1階フロアに「家電以外の商品」を置くワケ

さらにオノデンの1階は、どこかの観光地の土産物店と見まごうばかりの品物が所狭しと並べられている。キャラクターのフィギュアが京人形風の人形と並んでいるし、民芸品に鉄瓶、キャラクターのTシャツに爪切り、キーホルダーまで雑多で豊富な品揃えだ。家電製品もあるが、ヘアドライヤーやアイロンなどは海外向けとなっている。

つまり、訪日外国人旅行客、つまりインバウンド客を強く意識したフロアになっているのだ。電気街としての秋葉原、オタク文化の中心地である秋葉原、それを求めて集まるのは日本人だけでなく、インバウンド客も多くが押し寄せる。そうしたインバウンド客を取り込む店づくりになっているのだ。