「いったい何を見せられているんだ?」

「こんなの、地上波プライム枠でやっていいのか?」

 杉咲花(28)主演、今泉力哉監督・脚本による日本テレビ系ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』は、第1話の放送直後から視聴者を大いにざわつかせた。最大の理由が、これまでの清純派なイメージから一転して、「サブカル系のどエロい女性」を演じている杉咲花だ。

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これまでのイメージと異なる「どエロい」サブカル女子を演じる杉咲花 「冬のなんかさ、春のなんかね」番組公式インスタグラムより

 土田文菜(杉咲)は古着屋でアルバイトをしながら小説を書く女性だ。ある日、コインランドリーで偶然出会った美容師・佐伯ゆきお(成田凌)と、音楽の話や他愛のない会話を交わす。店の洗濯機が故障したのがきっかけにコインランドリーを訪れたというゆきおに、文菜は大量のタオルを干す様子を見たいと言い、彼の店へ行き、その流れで家までついて行く。

 洗濯物を干していいと言われると本当に干し、泊まるのかと聞かれると「泊まらない。明日取りに来る」と平然と答える。文菜のそうした距離の近さに戸惑い、怖いと笑いながらも、惹かれてしまうゆきお。2人は酒に酔っているわけでも、勢いで身体の関係になるわけでもなく、会話だけを重ねた末に、出会ったその日の延長線上で恋人になる。

 そして、20分以上続くこの会話のシーンがとにかくエロい。

今泉監督の作品では「情けない男」を演じることが多い成田凌 番組公式インスタグラムより

「ダメだよね」「ホント、ダメでしょ(笑)」

 やがて物語は1年後へと飛ぶ。

 文菜は居酒屋で、ゆきおとは別の男性と向かい合っている。男は自分が彼女に好意を抱いていることを語り、文菜は両手で頬杖をつき、相手の目をまっすぐ見つめながら、「うーん」「うん」「うん(笑)」と相槌を打つだけだ。2人とも互いに恋人がいることを承知の上で、「ズルいよね」「ズルいです」「ダメだよね」「ホント、ダメでしょ(笑)」と、湿度の高い言葉を交わす。