「こいつはウンコを肌に塗ってる」と言われて…
――5歳の時、初めて日本に来た時のことは覚えていますか?
MOHA 保育園で面談した時、給食のスープを出してくれたんですけど、そこにコンニャクが入ってて、初めて見るコンニャクに驚いたのが印象に残ってます(笑)。
あと、最初は日本語が全くできなかったので、小学生くらいまでは先生と絵で話していたことも覚えてます。
――日本語もまだ十分ではない中で、見た目やカルチャーの違いで窮屈な思いをされたことも?
MOHA 小学生や中学生の頃はありましたね。ただ、1つ下の学年にマゼンがいて、1つ上には彼のお兄ちゃんもいたので、その存在は本当に心強かったです。
それでも、やっぱりいろいろ言われることはありました。例えば、肌の色が違うことについて。正直、かなりきついと感じることもありました。でも、それを先生や親に相談することはできなかったですね。
――差別発言を受けた?
MOHA ひとつ鮮明に覚えているのは、中2の頃、「こいつはウンコを肌に塗ってる」というジェスチャーをされたことです。同級生の男3人が、お尻に手を当てて肌に塗る動作をしているのが見えて。
――人種差別ですね。
MOHA 彼らは僕が分かっていないと思って笑っていたけど、僕には鮮明に見えていたし、何を指しているのかもはっきり分かっていて。
でも、「汚い肌の色」とか「ウンチみたいな色」って言われても、言い返せないんですよ。その肌の色を持つのは、そこでは自分だけだったし。だから聞こえないふりをして、自分の中で抱えていました。
――先生や周りの友だちから「やめろよ」みたいな声が上がったことは?
MOHA なかったですね。僕が声を上げていなかったこともあって、誰も気づかないというか、誰にも知られないまま乗り越えていったところだったので。
――今でも当時の同級生と交流はありますか。
MOHA 一切会ってないですね。