クルーズ初心者が8割、そのうち10%が「即リピート」

 同社がまずチャーターしたのは、クルーズ船の格付けで「カジュアル」に分類される「MSCベリッシマ」だ。今ではジャパネットの定番船となっていて、1人あたりの価格が抑えられ、クルーズ初心者にウケが良いという。

 函館や金沢、韓国・済州島などを巡る「日本一周」と鹿児島や那覇、台湾・基隆(キールン)などを巡る「南国リゾート」の9泊10日のコースを販売。いずれも東京発着で、出港日はデッキでも過ごしやすいためか春秋に限定している。

天井に巨大なLEDスクリーンを備える、MSCベリッシマのプロムナード

 現在、利用者の平均年齢は69歳で、約7割は夫婦。残りは親子や友人同士で利用している。また、ジャパネットクルーズに初めて乗船する人が約8割を占める。販売開始した2018年から徐々に本数を増やし、2025年は年間9本を運航、2026年も同様の予定だ。近年はほぼ完売しているという。

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 利用者の満足度は常に95%以上を維持しており、下船前に今後のクルーズを案内すると最大で10%が次の予約を取るのだという。

「納得できる価格設定ももちろんですが、特に気を配っているのは『お客様を待たせない』こと。数千人が乗る船をうまく運用するのは苦労の連続ですが、待ち時間が発生するとネガティブな印象になってしまいます。『体感で10分待ったと感じさせたら負けだな』と考え、寄港地では『次のバスが来てますよ』と声掛けをしたり、雨が降りそうなときはテントを用意したり、待ったと思わせないよう工夫しています」(藏座氏)

寄港地では毎回「循環バス」を数十台用意しているほか、声掛けなどにも工夫して利用者を待たせないよう気を配る

 利用者の年齢層が高いこともあり、申し込みの半分は「電話」だ。クルーズ専用ダイヤルを設けて、購入前に不安を解消できる体制を取っている。近年はカタログにも注力する。