ビル・ゲイツは1975年に友人と共にマイクロソフト社を立ち上げている。1987年、大学卒業直後のメリンダ・フレンチはマイクロソフト社に採用され、ビル・ゲイツと出会った。2人は1994年に結婚。2000年、2人は「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」(現「ゲイツ財団」)を立ち上げ、私財59億ドルを投じ、以後の25年間で1000億ドルに及ぶ寄付を行い、世界第3位の慈善団体とした。
エプスタインとのつながりを理由に離婚
しかし、エプスタインが2度目の逮捕をされ、獄中で死亡した2019年、メリンダは夫とエプスタインのつながりを理由に離婚を決断し、末子の高校卒業を待って2021年に離婚。
メリンダは元夫の行動によって離婚せざるを得ず、設立以来、献身的に活動したビル&メリンダ・ゲイツ財団からも身を引かねばならなかったことは悲しく、今回のファイルの露見も信じられないほどに悲しいとしている。同時に「私が知る由もない多くの疑問は、私の元夫を含む人々が答えるべきです。私ではありません」と、自分の立ち位置をきっぱりと示した。
現在、メリンダは自身で立ち上げたNPO「ピボタル」を通し、女性と少女への支援活動に専念している。団体の上層メンバーのほとんどが女性であることに、女性のパワーを信じるメリンダの信条が現れている。
■ビル・クリントン/ヒラリー・クリントン
第42代米国大統領ビル・クリントンも、かねてよりエプスタインとの関連が最も頻繁に語られてきた人物だ。ビル・クリントンと、その妻でオバマ政権下の国務長官であったヒラリー・クリントンは下院監視委員会のエプスタインに関する調査の一環として、2月末に証言する予定だ。
ビル・クリントンとエプスタインの交流は、クリントンの大統領就任期間(1993~2001年)およびその後の数年間にわたって続き、エプスタインに初回の逮捕での有罪判決が下る2008年の数年前にクリントンの側から終わらせている。
エプスタインはビル・クリントンに多額の寄付を
エプスタインは民主党の支持者であり、1992年、ビル・クリントンの大統領第1期の選挙戦中にクリントンに1000ドル、当選後はホワイトハウスの改修費用として1万ドルの寄付を行っている。クリントンの就任中は度々ホワイトハウスを訪れ、ギレーヌ・マクスウェルが同行することもあった。
クリントンが2期8年の大統領任期を終えた直後の2002~2003年にかけて、クリントンがエプスタインのプライベート・ジェット(通称ロリータ・エクスプレス)に、少なくとも7回の旅行で計16回搭乗していたことが飛行記録から割り出されている。その多くにエプスタインとマクスウェルも同乗していた。
ただし、ビル・クリントンが「エプスタイン島」に飛んだ記録はなく、生前のエプスタイン、マクスウェルは共にビル・クリントンが島を訪れたことはないと述べている。

