上記の旅行の他に、ビル・クリントンは2002年9月にエイズ啓蒙キャンペーンのために8日間にわたってアフリカ諸国を訪れており、その際にもエプスタインの専用機を使っている。フライトにはエプスタインに加え、俳優のケヴィン・スペイシー(※)、コメディアン/俳優のクリス・タッカーも同乗していた。
※ケヴィン・スペイシー:米国大統領を演じたTVドラマ『ハウス・オブ・カード』(2013~2018年/ケヴィンは2017年に降板)によって非常に高い評価を得たが、#MeTooムーブメント最中の2017年に男優や映画関係者への性的ハラスメントによる告発が相次いだ。2023年にロンドンで訴追された件では無罪評決となり、以後、映画出演を再開しつつある。
ビル・クリントンの誘いで乗った「エプスタイン専用機」に少女達が…
2024年、ケヴィン・スペイシーはトーク番組に出演し、アフリカにはビル・クリントンに誘われて同行したこと、エプスタインも同乗していたが、自分はエプスタインとの面識はなかったこと、そして「若い少女たち」が乗っていたことを語っている。
なお、今回のファイル公開に先立って昨年12月に公開された資料の中には、ビル・クリントンが機内と思われる場所で若い女性と密着している写真、女性と浴槽に浸かっている写真(どちらも女性の顔は黒塗り)、ギレーヌ・マクスウェルとプールで泳いでいる写真、クリントンとエプスタインが“エスニック”なシャツを着て並んでいる写真が含まれている。いずれも撮影年は不明。
ビル・クリントンが親しかったのはエプスタインよりもマクスウェルだったとする説もある。クリントンは大統領退任後のレガシーとして「クリントン・グローバル・イニシアチブ(CGI)」を立ち上げている。気候変動や人権問題などに取り組み、世界を向上させることを目的としたものだ。
マクスウェルは2004年のCGI設立活動における重要人物だったとみなされている。イギリスとアメリカの社交界におけるマクスウェルの人脈が大きな強みになったものと思われる。その2年後にエプスタインは「セックス・トラフィッキング」で一度目の逮捕をされ、2008年に有罪となっている。クリントンは、その時期までにはエプスタインと絶縁していたと主張している。
