浮き彫りになる社会の倫理観
ただし、ファイルに名のあった者たちへの処遇はアメリカよりイギリスの方が厳しい。アンドルー元王子、その元妻サラ・ファーガソン、元駐米大使ピーター・マンデルソンがエプスタインと関わっていたことについて、ウィリアム皇太子とキャサリン妃が 「深く懸念している」と述べることもしている。
片やアメリカでは、ロス五輪会長のケイシー・ワッサーマンがギレーヌ・マクスウェルに「で、ぴっちりした革の衣装を着た君を見るために、私はどうすればいい?」とメールを出していたが、オリンピック組織委員会はワッサーマンを支持し、五輪会長を辞めさせないとしている。「エプスタイン島」を訪れたラトニック商務長官も大統領のトランプ自らが擁護し、辞任させていない。
これが今のアメリカ社会の倫理観なのだ。
国連は「人道に対する罪の法的基準を満たす可能性」と声明を発表
事態を重くみた国連人権理事会の独立専門家委員会は2月16日、エプスタイン事件についての声明を発した。
「女性と女児に対するこれらの残虐行為の規模、性質、組織的性格、そして国境を越えた影響は非常に深刻であり、その多くは人道に対する罪の法的基準を満たす可能性がある」
ファイルの半分、残り300万点が未だに公開されていないのは、これまでに公開されてきたものを上回る内容だからではないだろうか。今後の成り行きを予測はできないが、トランプに関する深刻な内容が含まれている場合、あと3年、非公開を維持できれば、トランプは問題を抱えることなく大統領を退任できる。(文中敬称略)
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