――よく、1年続けましたね。

姫さん すごく負けず嫌いなんです。幼稚園の時から兄がからかわれていたら、仕返しに行くようなおてんばで、小学校から高校まで運動をやっていたし、絶叫マシーンも10回連続で乗っちゃうようなタイプでした。だからバイト先でも、そんな社員の圧に負けるもんかとばかりに、泣きながら抗議したこともあったんですよ。

 でも結局、体も心も摩耗していって、過呼吸を起こすようになりました。勤務中に苦しくなって更衣室に駆け込むこともしょっちゅう。発作でけいれんしていても、私の存在は目に入れてもらえない。透明人間のようにスルーで、いないことにされました。髪の毛が白くなっていったのはこの頃です。

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本人Instagramより

猛スピードで増える白髪「人生終わった」

――髪が白くなっていることに、どのように気づいたのでしょうか。

姫さん 最初は鏡を見た時に、「あれっ?」という感じですね。ただ、その増えるスピードが尋常じゃなかったです。1本、2本ではなく、10本、20本単位で猛烈に増えてゆく。一生懸命抜いていても、もう白髪を全部抜いたら禿げちゃうというレベルになって、抜かなくなりました。

 でもそうすると、白髪を人前にさらすことになります。その頃にはすでに真っ白だったので、やっぱりみんな目線がいくんですよね、「あっ…」って。言葉で言われなくても、そういう“触れてはいけないもの”感がチクチクと胸を刺して、仕方なく自分で染めていました。「人生終わった」と絶望でしかなかったですね。なったものはしょうがないけれど、このまま一生こうなのかな、という不安しかなかったです。

――その頃、病院には?

姫さん まだ行っていません。ただ自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れで、肌はお化粧ができないぐらいに荒れました。食事も量が食べられない。常に息苦しさや動悸を抱えていて、毎日毎日何かに怯えていて、白髪なんかよりもとにかく苦しくて。

 元来活発なタイプだったはずなのに、思考は真逆になりました。常にモヤモヤとした不安があって、四六時中他人の機嫌をうかがっていて、自分の意見を言えない。嫌われたくない、他人を信じられない。