同期の仲間たちからの反応

松田 ただ、防大は最近すごく変わってきていますし、「15年も前に卒業した人間が何を喋ってるんだ」と私自身も思っています。なので、「当時はこんなに厳しくて~」と発信する機会は極力減らすようにしています。

 とはいえ、こうして取材をしてくださるように、「防大」に興味を持ってくださる方が増えることはありがたいですし、自衛隊にいれば発信の機会は制限されます。ですから、いまの防大と乖離しない形でお伝えできたらと思っています。

撮影=橋本篤/文藝春秋

——仲間の間ではどうですか?

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松田 同期の仲間たちは基本的に応援してくれています。「国防というものを理解している人間が民間へ出て、国防について話してくれることは貴重なことだと思う」と言ってくれる人もたくさんいます。

 防衛大学校の意義は、まさに“同じ釜の飯を食べた”仲間たちとともに「事に臨んでは危険を顧みず」と思えるようになる国防への志を、4年かけて培うところにあります。それは一般社会で普通に生きていたら、なかなか培われるものではありません。

——陸上自衛隊は特に仲間の絆が深いそうですね。

松田 私が「しんどい、助けて」と言ったら、今でも同期が集まってくれると思います。実際、防大女子の中には、「防大に来てよかったかどうかはわからないけど、同期に会えてよかった」という子は少なくありません。

——次の記事では、「パンドラの箱を開けた」とまで言われた、防衛大学校の内情について詳しく聞かせてください。

松田 『防大女子-究極の男性組織に飛び込んだ女性たち-』を執筆するために女子1期生から現役防大生までたくさんの防大女子に取材しました。彼女たちから寄せられた声も合わせて、防大を振り返りたいと思います。

次の記事に続く 「お前たちは男でも女でもない」髪をバッサリと切り、銃を手にして走り回る“防大女子”…それでも彼女が「命を捨てる覚悟を決める」ワケ

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