それ以前から、カウンセリングに通っていた友人から「アンジーも行ってみたら?」ってたびたびすすめられてはいたものの、自分は強い人間だと思っていたので受け流していました。ただ、最初は、冷蔵庫の機械音ぐらいの小さな違和感だったのが、窓の外で鳴る車のクラクションくらいの大きさになってきて、最終的には家の中で非常ベルが鳴り続けているような感覚にまでなってしまって。無視できないところまで進んでしまったのでカウンセリングを受けることにしたんです。
――ギリギリのところで、カウンセリングを受けることを決心ができたんですね。どのようなカウンセリングに通われたのでしょうか?
最初は友人が通っている同じ先生のところでと思ったのですが、空きがなかったから、別の先生を紹介してもらい、「私、トラウマなんてないと思います」とか言いながらトラウマ治療を専門にする先生にみてもらったんですね。そしたら「間違いなくあなたにはトラウマがあります。ここで合ってますよ」って言われてしまって。
――トラウマを抱えていますと言われ、腑に落ちる感覚はありましたか?
人って自分がつらい体験をしても「大したことなかった」と思いたい生きものなんですよね。「こんなことされてつらかったけど、別に珍しい体験じゃないよね」って思い込もうとする。でも、カウンセリングで「大したことじゃなかった」と言ったら「一回、深呼吸してみて」と先生に言われたのでその通りにすると、ずっと押し込めていた悲しみや怒りが溢れてきて、涙が止まらなくなったんです。そこで初めてトラウマを抱えていたことに気づきました。
人生初のパニック発作を起こした
――集中型のカウンセリングプログラムにも参加したと聞いています。
インテンシブトラウマセンター「オンサイト」の7日間のプログラムにも参加しました。携帯も持ち込まずに外の世界から遮断された場所で、5人ぐらいのグループセッションを受けるんです。自分も含めて参加したみなさんのトラウマを受け入れながら、一緒に治療していくという方法でした。
