アルバムの中にある『Dance with Darkness』という曲の歌詞でも書いているんですが、闇の中にはいろんな自分がいるんですよ。ガイジンって言われて傷ついた少女もいれば、居場所が欲しくて学級委員になった少女も、ハワイに行ってどう生きればわからなくなってしまった子も、結婚相手に認められたくて無理してしまった人も全部自分。これまで目を背けていた自分の中の闇にいる住人たちを一人一人ちゃんと見つめて受け入れ、「統合」する。それが今回のアルバムのテーマになってます。
闇って克服するものでもないし、光に辿り着かなくっていい。闇の住人とちゃんと向き合うことが大切。
40代で改めて恋愛をしたことで得た「気づき」
――収録曲『Floating Planets』では、大人の恋愛を歌っていますね。若い頃の恋愛と今とでは何が違いますか?
『Floating Planets』は、離婚してずいぶん経ってからの10歳下の男性との恋愛を歌った曲なんです。これまで年上の人ばかりと付き合っていたから、下の世代の人との恋愛ははじめてですっごく楽しかったです。その人とは今はもう別れてしまったけど、たまに連絡を取り合う仲です。
若い頃は恋が終わって欲しくないから必死に希望にしがみついていたんですが、今はすべてのものに終わりが来ることをわかってしまっている。そこが一番の違いかな。極端な喜びも、極端などん底も続かないって分かっている恋愛というか。
カウンセリングを経て、お互いの幸せってなんだろうと、きちんと考える余裕があるところから恋が出来るようになったのは大きいかもしれない。もちろんドキドキもするし、嫉妬もします。でも、過去の恋愛よりもう少しフラットになれている自分がいます。
認められたいって感情ってとても自己中心的なものですよね。人から認められたい、愛されたいと思っているばかりで、自分を愛すことのできない人って、他人のことも愛せないんですよ。自分への愛と他人への愛は比例してる。

