食品・日用品部門ランキングは?

 実際、「Uber Eats トレンドランキング2025」の「食品・日用品部門」ランキングを見ると、1位は天然水2L、2位が牛乳1L、3位がコカ・コーラと飲料が上位を占める。「重いものを届けてもらっている方が多いのが特徴ですね」。

 

 一方で15位の刻みネギや18位の豚肉細切れなど、料理中に「足りない」と気づいて注文する様子も垣間見える。馬渕氏は「コンビニとスーパーマーケットの中間みたいな存在」と表現する。

「ケバブ丼」でも「海鮮丼」でもない、1位のメニューは…

 メニューの傾向がわかる「中小規模飲食店部門」のトレンドランキングでは、麻辣湯(マーラータン)が1位だった。「最初は流行っていることを知らなかったんですが、Uberで上位に出てきていたので頼んでいました。世の中のトレンドに疎くても、いつの間にか食べていた」と馬渕氏。店舗には一度も行っていないが、Uber上で何度も注文していたという。

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 2位がケバブ丼、3位が海鮮丼、4位がまぜそば、5位が弁当と続く。「Uberのランキングを見ると、今何が流行っているかわかる。2024年にはアサイーボウルがヒットし、株価も急騰していました」

 

 Uber Eatsのランキング上位に入ることが外食トレンドそのものを形成する可能性もある。「リピートしてしまうので、トレンドがこの中から生み出されるかもしれない」。

 コロナ以降、Uberで頼んでおいしかったので実店舗に行くという流れも生まれている。馬渕氏は「女性一人ではラーメン屋に入りづらいこともある。こっそり食べたいときにもおすすめ」と笑う。ラーメンは麺とスープが分離して届くため、伸びる心配もない。

配達員は雨の日こそ頼んでほしい

 馬渕氏は企業取材で意外な事実を知った。

「寒い日や雨の日は配達員に申し訳ないと思って頼みづらいですが、実はむしろ頼んでほしいそうです。単価が上がるので、配達員もがんばって出ている方は歓迎している」

 

 堂々と頼むことが、お互いにとってハッピーだという。

 需要と供給のバランスも重要だ。「加盟店だけ多くて配達員が少ない、あるいは逆のパターンもうまくコントロールしてきた。新規地域に参入する際もデータを活用してバランスを取っている」と馬渕氏は評価する。Uber Eatsが10年かけて築いたのは、ブランドだけでなく、こうした仕組みでもあった。

次の記事に続く 「ロボットやドローンが実装されて…」Uber Eatsが目指す「飲食→社会インフラ」への移行は“過疎地域の買い物難民”を救えるか?