株式投資で成功するためには、何を指針とすべきか。「私、じつは投資でものすごく勝ってます!」と話す投資家の杉村太蔵さんが辿り着いた答えは「骨太の方針」だった。毎年6月に閣議決定される政府の経済政策方針を読み込むことで、2倍株、10倍株を見極めてきたという。
新刊『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋)が大重版、話題になっている杉村さんに、その思考法を詳しく聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
(初出:「文藝春秋PLUS」2026年2月2日配信)
「骨太の方針」を読んで見極める
――投資の銘柄選択において、杉村さんが最も重視されているものは何でしょうか。
杉村 「骨太の方針」ってご存じですか。今の日本の社会課題は何か、そしてそれをどうやって官民一体となって解決するのかがそこに書いてあります。私はこの「骨太の方針」を読んで、これから成長しそうな株、会社を見極めています。
――いままであまり聞いたことがない手法ですね。
杉村 僕はいろんな投資の本を読みましたけど、「骨太の方針」に注目しろ、と書いてある本はほとんどありませんでした。僕は証券会社でミクロの視点を学び、26歳から30歳までの4年間を政治家としてマクロな視点を経験した。その、マクロの総決算が「骨太の方針」なんです。
キーワードを見つけて銘柄へ
――どうやって投資先の具体的な選択へと結びつけるのでしょうか。
杉村 想像力です。例えば、「骨太の方針」に「サイバーセキュリティ」という単語が出てくるじゃないですか。そしたら四季報で「サイバーセキュリティ」と検索していただくと、関連銘柄が出てきますよね。キーワードを見つけて、その企業が「骨太の方針」に合致しているか調べるんです。
――なるほど。他にはどのような例がありますか。
杉村 たとえば「賃上げが必要」と書いてある。それで、具体的に政府がやろうとしてるのは、中小企業のM&Aを積極的にしようということなんですよ。M&A関連の企業って実は結構あるんですけど、その中ではどの会社がいいかは、本の中でいろいろ書きました。
