6日に行われたワールドベースボールクラシック(WBC)の日本‐台湾戦。試合は2回表、侍ジャパンの攻撃で一気に動いた。大谷翔平の満塁弾が口火を切り、侍ジャパンが一挙10得点の猛攻。3回表にも3点を入れ、投手陣も計5人による零封リレーを見せるなど、連覇に向けて好発進となった。

 序盤から一方的な試合となり気落ちする台湾ファンも多かったろうが、健気に笑顔を振りまき観客の目を引いたのが、台湾代表を応援するチアガールたちだ。

 台湾では、実際に野球をプレイする選手もさることながら、それ以上に彼女たちの活躍や移籍の方が話題をさらうこともあるといい、注目を集める存在だ。その魅力はどこにあるのか。

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「プレミア12」での優勝もあり、台湾のWBC熱は高い。開幕前日から、東京ドーム前には多くの台湾ファン・報道陣が押し寄せていた ©濱川太一

各チームからチアを6人ずつ選抜「ドリームチーム」のメンバーが東京に襲来

 6日の試合で元気たっぷりの応援を披露したのは、台湾プロ野球の全6球団から選抜されたチアガールからなる「CT AMAZE」のメンバーたちだ。

 各チームから6人ずつ、計36人のメンバーのうち12人が来日している。6日の日本戦前には、東京スカイツリーで開催しているイベント「ワールドベースボールクラシック 東京ファンゾーン presented by ディップ」の開幕イベントにも出演して話題を呼んだ。

日本戦で応援していたチアメンバー(鈴木雄吾さん提供)

 内野席のステージ上などに立ち応援を盛り上げる彼女たちの存在は、台湾野球になくてはならない風景の一つといえる。

 人気の理由はその愛らしさだけでなく、ファンとの驚くほどの距離の近さにもある。

 WBC開幕前日の4日、東京ドーム周辺では、メンバーがファンと写真撮影をしたり、サインに応じたりする姿があった。ファンにとっては高嶺の花ではなく、「手が届く」アイドルといった存在なのだろう。高い人気もうなずける。

開幕前日の4日、東京ドーム周辺ではファンとの写真撮影に応じるチアガールの姿があった ©濱川太一

 台北から観戦に来た李昱霖さんは、台湾のチア文化について「これが台湾式の応援スタイル。ファンと間近に踊って、選手たちを盛り上げるためになくてはならない存在です」と話す。

 台中から訪れた楊光中さんは「一番好きなチアガールは今回東京に来ている林襄(リンシャン)。本当にきれいでみとれてしまう」と笑顔で話した。

華やかな活動の裏で……

 台湾プロ野球のチアガールたちは華やかさの裏で、プレッシャーに耐えながら、人気を獲得するために懸命の努力をしているという。