ワールドベースボールクラシック(WBC)連覇に向けて好発進を見せた侍ジャパン。2024年に野球国際大会「プレミア12」の決勝で敗れた相手である世界ランク2位の台湾、これまでいくつもの死闘を繰り広げてきた韓国など、難敵がひしめくプールCの1位通過を決めている。
西武などで活躍し、日本代表として国際大会への出場経験もある元プロ野球選手のG.G.佐藤氏は快進撃の裏側について、大谷翔平らメジャーリーガーもさることながら、ムードメーカーたちの存在も大きいと話す。
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北京五輪を機に、侍ジャパンで「和」が重視されるように
2008年、北京五輪に日本代表の一員として出場したG.G.佐藤氏は、選手間の距離が近い現在の侍ジャパンについて、当時と比較しながらこう話す。
「北京五輪はひとつのターニングポイントだと思っているんです。当時の大会前合宿は6日間ぐらいだったんですけど、それでもいい選手を集めれば勝てると思っていた。けど、選手たちもNPBも負けて痛い思いをしたことで、以来、日本代表の試合を増やすなど長い時間をかけて組織を作り上げてきている。それが実を結んで、今では侍ジャパンに誰が入ってきても輪を作りやすいし、違和感なく試合に入っていくことができていますよね」
2023年のWBCに引き続き、今回も開幕前には選手たちが集まって「焼肉壮行会」が開催された。
「僕らの時代はそういうものはなかった。仲良しクラブじゃねえんだ、みたいな雰囲気がありましたからね。時代なんでしょうけど、今の選手たちの関係性を見ていると、野球を楽しむ気持ちとか、笑顔があって本当にいいと思うんです」

