イタリア旋風が巻き起こっている。
2026年WBC、1次ラウンド最大の番狂わせとも言われているのが「プールB」のイタリア1位通過だ。プールBはアメリカ、メキシコなど強豪揃いで、この2チームの勝ち抜けを予想する声が多かった。
しかし蓋をあけてみれば、イタリアの4戦全勝。今大会、多くのタイトル経験者を擁し“史上最強のスター軍団”との呼び声も高いアメリカ戦では、序盤から打線が爆発した。3本塁打をあげるなど一時は点差を8点差まで広げ、終盤にはアメリカが猛追するも、メジャーリーグの大スターであるアーロン・ジャッジを空振り三振に仕留め、勝負を決めた。
1次ラウンドラストとなるメキシコ戦では、チームの精神的支柱であるビニー・パスカンティーノが1試合3本塁打を放ち圧勝。負けなしの1位で決勝ラウンド進出を決めている。そんなイタリアの快進撃について、イタリアのプロ野球リーグでプレイした経験があり、日本代表として国際大会にも出場した元プロ野球選手のG.G.佐藤氏に聞いた。
「イタリア人の多くは、野球がどんなスポーツなのかすら知らない」
「イタリア代表は、アメリカ人の選手が多くてメジャーリーグ経験者もちらほらいるんです。でも、さすがに全勝は予想外でしたよね」
2012年にイタリアに渡り、ボローニャに所属していたG.G.佐藤氏。破竹の勢いを見せるイタリア代表の活躍をこう振り返る。
「(イタリアは)もうほとんどの人たちはサッカーに夢中ですよ。僕がイタリアに行った時、野球なんか誰も知らなかった。ジョカトーレ(選手)だと言うと『サッカー選手なのか?』と前のめりで聞いてくるけど『いや野球選手だよ』と答えると相手のテンションが急に下がる(笑)。
それもそうです。彼らの多くは野球がどんなスポーツなのかすら知らないし、もちろんニュースでも報じられない。今回やっとアメリカに勝ったことでニュースになったぐらいなんで。そんなある意味逆風の中でのこの活躍、ワクワクせずにはいられませんね」

