「いったいここはなんなんだ!?」

「どうしてこうなった!?」

 つい、そう思わずにはいられない“非日常的な小宇宙”が日本各地に点在する。ここでは、そうした珍スポットがまとめられた『ニッポンの異空間 ふだん着で行ける秘境』(大和書房)の一部を抜粋。

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 愛知県に位置する「貝がら公園」を写真とともに紹介する。

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貝がらを使った世界に1つしかない神社…この地の守り神に

 フランス南部に「シュヴァルの理想宮」という不思議な形状の建物がある。

 1879年、当時43歳だった郵便配達夫フェルディナン・シュヴァルが、配達中につまずいた奇妙な石をきっかけに、想像上の宮殿を作ることを決意。33年もの時をかけ、拾ってきた石をひとりで積み上げて完成させた宮殿だ。

 素人の手作りで、周りからひたすら変人扱いをされながらも、理想宮はシュルレアリストらに絶賛され、フランス政府も歴史的建造物に指定。今では世界的に有名な観光スポットになっている。

 愛知県の知多半島南端にある「貝がら公園」は、日本版「シュヴァルの理想宮」かもしれない。

白山五色龍神社の鳥居

 公園の元となったのは、「白山五色龍神社」(「白山五色神社」という表記もある)だ。現地の案内看板によれば、地元の漁師山本祐一さんが、ある夜、新田義貞の落武者から、「守護神の白ヘビの神社を作ってほしい」というお告げをうけ、1人で貝がらを使った世界に1つしかない神社をつくり、この地の守り神にしたという。