アッパー素材が主に本革や合皮で作られている革靴は、繊維素材のスニーカーと比べて硬く、また靴幅が狭いことも相まって、履き心地、歩き心地の観点から劣ります。靴底も皮底はもちろんのこと、価格帯によってはゴム底のものもありますが、そのゴム底でさえクッション性ではスニーカーにまったく太刀打ちできません。革靴とスニーカーとで、一日立ちっぱなし、歩きっぱなしの日の足の疲労度は段違いです。
さらにいえば本革を使用した革靴は定期的なメンテナンスが必要で、ブラシで汚れを落としてクリームを塗らないとひび割れたりカビが生えたりする一方で、スニーカーは水洗いできるものが当たり前で、中には洗濯機に入れられるものもあります。
普段使いする「履物」において、楽なほうに流れるのは極めて当たり前の選択です。
「リーガル」が子会社の解散を決定
このビジネスマンの革靴離れを象徴するような発表が先日ありました。
「REGAL」のブランドで知られるリーガルコーポレーション(千葉県浦安市)が、連結対象子会社で靴製造を担当するチヨダシューズの操業を停止し、解散を決定したのです。チヨダシューズは新潟県加茂市に工場があり、グッドイヤーウエルト製法やマッケイ製法を得意として高級ラインを手掛けていました。
解散理由は、街行くビジネスマンの服装が象徴しているように、革靴需要が減ったためと説明されています。リーガルはチヨダシューズの他に持つ製造会社2社の操業は続けるとのことですが、革靴市場全体の苦境は察するに余りあります。
リーガルは、1万円台から3万円台くらいのシューズを展開しています。比較的買いやすい価格帯の割にはしっかりした物作りをしているという評価の高いブランドで、今の40~70代が若い頃には、就職活動用や就職後の最初の1足として買われたものでした。アウトレットモールなどにも出店しており、今でも愛用している人も多いのではないかと思います。