*目尻を両手で引き上げるジェスチャー:英国の航空大手ブリティッシュ・エアウェイズは、このポーズをSNSに投稿したCAのふたりを解雇したという報道もある。
あまりにあからさまな人種差別にあ然としたものの、当時は試用期間だったため「今、トラブルを起こしたらあかん」と思い結局泣き寝入りしました。今ならその場で怒っていると思います(でもその人はその後、別の理由で解雇されましたけどね)。
そしてしばらくは「白人って皆、そうやってアジア人を差別しているのかも」と疑心暗鬼になっていました。けれどもちろん、そんなことはないんですよね。私のパートナーも白人ですし、彼の家族も白人ですが、差別的な言動をすることはありません。私が偏った考えに陥らずにいられたのは、間違いなく彼らがいてくれたからです。
機内誌に書かれた差別的落書きをわざと見せつけられる
明らかな差別だけでなく、小さな差別、マイクロアグレッションと呼ばれるものもあります。たとえばパイロットがブリーフィングでみんなの目を見て話すのに、私だけ無視。機内誌に「この国は白人の国だ!」と殴り書きされているのを見つけたクルーが「こんなんあった」と、わざわざ私に見せてきたときは、「それ、どういう意味なん?」と心にモヤモヤが広がっていきました。
一つひとつは些細な出来事ですが、小さな傷つきが蓄積していきます。毎日毎日、ちょっとした違和感や疎外感を感じ続けると、心が削られていくんです。
コロナ禍では、こうした小さな差別がさらに加速したように感じました。バンクーバーでは一時期、SNSなどでのデマを発端にトイレットペーパーが品薄になる事態が起こりました。一部の人には「アジア系=ウイルスの源」「アジア系=買い占め・転売」というステレオタイプが強まっていたのか、トイレットペーパーが売られているお店を偶然見つけ、私が買おうとしたら、レジの女性にひどく嫌な顔をされました。その人から見たら日本人かどうかは関係なく一括りにアジア人ですし、「転売ヤー」と思われたのだと思います。