この時期、トモコさんは買ったばかりだった筆箱を「見たくない」「もう使わない」と言って使わなくなったことがあった。後に母親はその筆箱の中から「なんで? 休むん? 休むん? どうなん? 足いたいから休むとか言ったらほんまうざいねんけど」などと書かれたメモが小さく折りたたまれていたのを発見した。

後に見つかったトモコさんを責める文面が書かれたメモ

 そんな状況が続き、トモコさんは11月についにバレー部から退部することを決めた。すると、退部届を出した日の放課後に、同級生に「帰るの待ってくれる?」と呼び出され、「なんで急に辞めた?」と問い詰められた。

 2年生の先輩にも呼び出され、「言わなあかんことあるんちゃうん?」と詰問された。トモコさんは「『やめる』とか『しんどい』とか先輩に相談できることいっぱいあったのに、できなかった。本当にすみません」と謝った。すると、先輩から「別に、謝ってほしいわけじゃない」と突き放されたという。

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 その後、トモコさんは学校から家に帰るまでの間、涙が止まらなかった。そして母親にその日あったことを報告する中で感情を爆発させ、「先輩に相談して何とかなるなら相談するけど、なんとかできるの? みんなは自分のことばかり。(同級生6人に謝罪したのは)結局お礼参りの強要でしょ」と涙ながらに訴えた。

「学校には、体調面を含めて部活をやめるという手紙を出しています。しかし、退部の挨拶の機会を与えられませんでした。与えられたら、呼び出されることはなく、トモコが傷つくことはなかったと思う」

取材に応じるトモコさんの母親

「学校の大人も同級生も先輩もみんな怖い、こんなところ1秒も居たくない」

 バレー部は退部したが、トモコさんは11月14日から学校へ行けなくなってしまった。

「しんどいとこぼすことが増え、体も心配だったので病院に行ったりもしました。『行きたくないなら行かんでいいし、しんどいなら休めばいい。しっかり休みや、そんで元気になりや』と言いました。人間関係に関しても、『付き合わんでいい人っておるねんで、関わらんでいいと思う』と、話したこともありました」

 中2になっても不登校は続き、トモコさんと母親は5月に教科書を受け取りに学校へ行くことになったが、震えながら号泣し、暴れながら叫び声をあげた。

「学校の大人も同級生も先輩もみんな怖い、誰にも会いたくない、こんなところ1秒も居たくない」

 状況が改善する兆しはまったく見えなかった。 

次の記事に続く 「まさかトモコじゃないよね?」部活でのいじめを苦にした女子中学生(13)の母親が忘れられない“嫌な予感”が走った瞬間