藤田晋を「馬主」にした超一流ジョッキー

 堀江さんが以前に馬主をしていたこともあり、「私もいつか馬主になれたらいいな」という思いはありました。ですが、起業したときの恩人、U-NEXTの宇野康秀社長に「馬とフェラーリさえ買わなければ、あとは何をしてもいい」と言われていたため、自分に禁じていたのです。

 それから約20年、冗談まじりではありますが、「もう馬を買ってもいいよ」というお許しを、ようやく宇野さんご本人からいただくことができました。

 とはいえ、急に馬を買いに走ったわけではありません。2020年、ある雑誌で騎手の武豊さんと対談した際に「馬主はどうですか?」と突然、水を向けていただいたのです。

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武豊ジョッキーの一言が「藤田オーナー」を生んだ ©getty

「もう馬を買ってもいいよ」という宇野さんの言葉を、そのときパッと思い出して、「今ならやれるかも」とプライベートで馬主になることを決意しました。

 21年2月、武さんと食事をしたときに、森秀行調教師が馬主申請書を持ってきてくださったことで、「これはやらなきゃ」とスイッチが入りました。「どのくらい費用がかかるものでしょう?」とお尋ねしたところ、「年間5億円くらい」とのことだったので、それならと思った次第です。その後、どんどんと話が大きくなっていくのですが……(笑)。

「馬を買ったのは、ゲーム『ウマ娘』のためですね」とよく言われます。しかし子会社が作っているゲームですし、私は深く関与していません。