忠義 自分たちで食事を作って仕事をしていたから、いい加減な食生活を送っていましたからね。
美智子 今みたいにカット野菜や冷凍食品があるわけでもないですし。
忠義 塩サバを普通の生魚のつもりで買ってきて、それにまた味付けしてしまって、「なんで今日のはこんなに辛いんだ」って。よく考えたら塩サバだった、なんていう生活をしていましたから。だから親は「早く結婚しないとあいつらは倒れるぞ」と心配していたんです。
――忠義さんと孝晴さんは、お2人を見るや「素敵だな」と。
忠義 まずは、健康そうだなと思いました。とにかく健康であることが一番大事だと考えていましたから。
やむなくお断りするほど出席希望者多数となった合同結婚式
喜久子 結婚して、主人たちの実家のそばのお祭りに初めて行った時、玄関で荷物を下ろしていたら、近所のおばあさんが「あんたたちかね、たー君と孝ちゃんのお嫁さんは」と、全く知らない方から声をかけられて。「はい」と答えたら、「よう来てくれたな」って。そのおばあさんからそんな風に言われたのをきっかけに、町中の人たちが2人の双子のお嫁さんを探していたことを知ったんですよ。私らのことを歓迎してくれてるんだって嬉しかったですね。
――結婚式は夫婦それぞれで挙げたのですか。
美智子 合同結婚式でした。親戚や友人たちがみんな「出席したい」と言ってくれて、出席希望者が多すぎて予算に合わなくなるほどでした。参加をお断りした方から後で怒られたりして、大変でしたね。
喜久子 合同だから、お祝いもダブルでいただいて。あるお宅からは洗濯機を2台いただいたんです。でも家の構造上2台は要らないので、「壊れたら、こっちを使えばいいね」と決めて、ずっと予備として置いてありました。
写真=深野未季/文藝春秋
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