「絆ホルモン」にまつわる研究

 4つ目の習慣として松井氏が挙げたのは「絆」だ。一見、科学とは距離がありそうな言葉だが、近年は生理学的に測定可能になりつつあるという。指標の一つが「絆ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンである。

「良好な夫婦関係にあるほど、互いのオキシトシン濃度が高く、そうでない場合は低いという研究があります」

左から松井氏、MCの近藤さや香氏

 オキシトシンには痛みを緩和し、脂肪を燃焼しやすくする効果がある。松井氏が陸上同好会のメンバーに協力を得て行った研究では、1人で走る場合と2人で走る場合とでオキシトシンの分泌量に差が出た。同じメニューをこなしていても、仲間と一緒であれば疲労しにくくなるという結果だ。

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「親しい人や夢を共有している人と同じ活動をすることで、痛みが緩和されたり、エネルギーを効率よく使えたり、脂肪が燃焼されやすくなったりします。その結果、疲労しにくくなるのです」

自分に合う方法でライフスタイルに組み込む

 散歩を同僚と一緒にする、プロジェクトメンバーと並んで歩く。それだけで個人の脳活動が高まるだけでなく、一体感が生まれてチームワークの向上にもつながると松井氏は語る。

 

 松井氏は番組の最後に、「何か心に響いたことや、効果がありそうだと感じたことを一つ、まずは試してみてください」と呼びかけた。脳疲労の原因は人それぞれ異なるからこそ、自分に合う方法を見つけてライフスタイルに組み込むことが大切だという。

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