野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」の2026年版です。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!

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[はじめに]
決して厚くない選手層をどうにかやりくりしてこれまで戦ってきた。だけど昨季は少しの歯車の狂いがみるみる連鎖して、早々にチームの機能が止まった。悲しいほど圧倒的最下位。露呈した力不足は一朝一夕では解決しないだろう。でも僕らは待つよ。ZOZOマリンと渋谷のビジョンが愛と勝利の言葉で溢れんばかりになるのを。
(マリーンズ執筆チーム監督:いせや)

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【監督】

86  サブロー  (さぶろー)  1976年6月1日生まれ
今季より就任
あの日の約束を守るために戻ってきた。自主性は相応の体力と技術があって初めて機能するのだと、「質」の前に「量」、考えるより反復を求めた。それを自ら「昭和」「地獄」と呼ぶ。シゴキ? 違う。愛に決まってる。 (い)

クラブ的な演出は、流石サマソニメイン会場♫ 撮影:Lowe/文春野球学校

【投手】

11  ホセ・カスティーヨ  (ホセ・カスティーヨ)  1996年1月10日生まれ
オリオールズから新加入
約2mの身長から放たれる、大谷翔平をも悩ませた「投げる前から消える魔球」を操るベネズエラ出身のサウスポー。「アニメが好きなので、日本でうまくいく」と、NARUTOとラーメンへの熱い思いが止まらない。 (千)

13  毛利 海大  (もうり かいと)  2003年9月14日生まれ
明治大からドラフト2位
大学通算14勝2敗、防御率1.46。4年生春に6勝、秋に4勝した。福大大濠高出身。中1の時PayPayドーム(当時)での球宴始球式を経験。1学年上の山下舜平大に続く新人王、2桁勝利を目指す即戦力左腕。 (い)

14  小島 和哉  (おじま かずや)  1996年7月7日生まれ
昨季も規定投球回到達&チーム2位の8勝、防御率3.72の鉄壁継続。今年も先発ローテを引っ張っていく。梶原広報を長崎の自主トレで坂道ダッシュに参加させた時のような無邪気な笑顔の1年になりますように。 (香)

15  横山 陸人  (よこやま りくと)  2001年8月5日生まれ
25年、目標の50試合登板を達成、チームトップの12セーブ・20ホールド。ただビジターでは防御率1.30、マリンでは防御率2.83と外弁慶。名将・持丸修一氏という同じ師を持つ美馬学から背番号を継承。 (ミ)

16  種市 篤暉  (たねいち あつき)  1998年9月7日生まれ
昨季160回以上を投げ9勝8敗。前半は思うように勝てず、抹消もあった。球宴後に空振りの取れる直球が戻り6勝。圧巻の投球を披露した。契約時にメジャー挑戦を明言。WBCで26番を背負うのも巡り合わせか。 (い)

18  石垣 元気  (いしがき げんき)  2007年8月16日生まれ
健大高崎高からドラフト1位
24年センバツ優勝投手。甲子園では春夏合わせ同世代最多の通算11試合に登板。25年センバツ準決勝で敗れた横浜の奥村頼人は奇しくも同僚に。新人から背番号18を付ける投手は球団史上5人目、高卒では3人目。 (ミ)

19  唐川 侑己  (からかわ ゆうき)  1989年7月5日生まれ
昨年わずか2登板ながら9月に7回3安打無失点と復活の予感。37歳になる今年の目標は先発15試合だが最高にクールな登場曲 “Get the party started” を15といわず何度でも聴きたい。 (浮)

21  石川 柊太  (いしかわ しゅうた)  1991年12月27日生まれ
エースになるために来た。ZOZOマリンのマウンドで、6回途中までパーフェクトに抑えた夏のゲームは、無双を誇る石川の真骨頂だった。昨季は、4勝に終わったのも、また事実。今季は2桁勝利で真価を証明する。 (千)

24  東妻 勇輔  (あづま ゆうすけ)  1996年4月4日生まれ
25年は前半、ファームで防御率0点台と絶好調、その後、一軍昇格も、少ない登板機会を活かせず、一軍では2年連続で6試合登板のみ。実績ある投手がチームを去る中、今季もチャンスを与えられたことを活かしたい。 (ミ)

28  菊地 吏玖  (きくち りく)  2000年6月13日生まれ
昨季はキャリアハイの21試合に登板したが今年は一気に3倍増の60試合登板を目指す。故郷北海道のいいところを聞かれ「球場(エスコンフィールド)が素晴らしい」。こりゃあロッテ新球場はドーム一択だね! (浮)

29  西野 勇士  (にしの ゆうじ)  1991年3月6日生まれ
24年9勝も昨季はまさかの未勝利。開幕2試合クオリティスタートでも勝てず波に乗れなかったか。右腕の故障で8月の登板以降は殆ど姿を見なかったが、オフの自主トレでは笑顔も多い。ベテランの力がまだまだ必要。 (い)

30  廣畑 敦也  (ひろはた あつや)  1997年12月3日生まれ
3年連続8登板。乱れ飛ぶ声にかき消されてコーヒーの渦に溶けそうでも、変わらず打者との駆け引きや新球種の研究を続けていく。性格は 「エチオピアナチュラル 浅煎り」とのこと。深入りしない方がよさそう。 (袴)

31  大谷 輝龍  (おおたに ひかる)  2000年7月11日生まれ
24年、一軍デビュー戦の日本ハム戦で3者連続三振と大器の片鱗を見せたが、25年は開幕前にトミー・ジョン手術を受け、リハビリに専念した。能登半島地震で今尚復興を目指す故郷・石川県の人々に勇気を与えたい。 (ミ)

33  八木 彬  (やぎ あきら)  1997年5月26日生まれ
25年は27試合で防御率5.96。強い直球で無得点の試合も少なくない反面、少し粘られると四球と連打で大量得点も。メンタルか、技術か。火中の栗を拾うような場面や回跨ぎもチャンスに変えて勝ちパターンに。 (い)

34  高野 脩汰  (たかの しゅうた)  1998年8月13日生まれ
プロ3年目の25年、37試合に登板、うち回またぎの登板が16回で12球団トップ、NHK「球辞苑」でもVTRゲスト出演。防御率1.84は投球回50回超登板の救援投手でリーグ6位の活躍で年俸は2.7倍に。 (ミ)

35  田中 晴也  (たなか はるや)  2004年6月6日生まれ
高卒4年目。昨季は開幕からローテーションに入り、13試合登板で3勝5敗。8月初めの抹消以降一軍では投げなかった。今季の目標は規定投球回数到達と2桁勝利。中10日だった間隔を6日にし、通年の活躍を期待。 (い)

36  坂本 光士郎  (さかもと こうしろう)  1994年9月9日生まれ
2025年一軍公式戦で8試合、うちマリンで登板はわずか4試合。交流戦の巨人戦で初勝利を挙げヒーローインタビューを受けたのが最大のハイライトに。今季は登場曲「愛の世代の前に」をもっと聴かせてほしい。 (ミ)

37  小野 郁  (おの ふみや)  1996年10月23日生まれ
肘が癒え復活。昨季「一軍完走」はブルペンで唯一。3年ぶりの40試合以上(47試合)登板。それでホールド10なのは同点やビハインドなど、難しい場面を任されることが多かったから。今季はぜひ勝ちパターンで。 (い)

40  奥村 頼人  (おくむら らいと)  2007年9月8日生まれ
横浜高からドラフト3位
選抜V二刀流左腕は「石垣元気と2人で国宝になれるように」と意気込む。母いつ子さんは「謙虚と努力の宇宙人」と評するが、言語学者・外山滋比古氏の『思考の整理学』を「めっちゃ面白い」と語る一面はその片鱗か。 (店)

41  一條 力真  (いちじょう りきま)  2003年2月10日生まれ
25年は新人ながらファームで三振奪取を重ね12試合で防御率0.87と無双、7月15日、プロ一軍初登板(ソフトバンク戦)で最速154km/hを記録も翌日、左足痛に。マリンでの一軍デビューに期待が懸かる。 (ミ)

42  アンドレ・ジャクソン  (アンドレ・ジャクソン)  1996年5月1日生まれ
横浜DeNAから移籍
体調管理はこまめな水分補給とサウナ。日本では2年間で293イニング以上投げるなど実績十分、先発ローテは想定内。打撃の良さでDHだっていけるかも? マリンの風に髪と髭が翻弄されないか少し心配だ。 (も)

46  冨士 隼斗  (ふじ はやと)  2002年3月10日生まれ
日本通運からドラフト5位
社会人で磨いた剛腕がついにプロの扉を叩いた。都市対抗を沸かせた直球と魂の完投劇。次はマリーンズのマウンドで年間通して任された場所で腕を振る。冨士の弟・大和も育成ながら先にプロ入りしており負けられない。 (香)

47  鈴木 昭汰  (すずき しょうた)  1998年9月7日生まれ
24年の51試合登板と代表招集の勤続疲労か、25年は29試合に留まった。難病の子供達への成績に応じた寄付活動(1Sか1HPに5万円)は、それで100万円(5S+15HP)だった。今季は倍増といこう。 (い)

52  益田 直也  (ますだ なおや)  1989年10月25日生まれ
名球会入りを懸けて臨んだ25年は試練の1年。GWに福岡でサヨナラ負けを喫して以降、歯車は狂った。だが、マリンでは11試合に登板して防御率1.69と印象ほど悪くない。孤独なマウンドの先には歓喜あるのみ。 (ミ)

53  木村 優人  (きむら ゆうと)  2005年6月1日生まれ
プロ初登板、初勝利、初ホールド、初セーブ、9月には初完封勝利と初物尽くしの昨季。今年初の対外試合の先発も任され幸先よいスタートを切った。20歳の誓いの言葉どおり元気にけがなくがんばってほしい。 (も)

54  澤田 圭佑  (さわだ けいすけ)  1994年4月27日生まれ
今年から背番号を黒木知宏コーチが現役時代につけていた54に変更。背番号だけでなく闘志むき出しで戦う姿も継承してほしい。度重なる怪我や戦力外通告を経験してきた男の「大どんでん返し」はこれからだ! (浮)

56  中森 俊介  (なかもり しゅんすけ)  2002年5月29日生まれ
勝ちパのセンターをきっちり務めた中森ならぬ中守の神も、オールスターを最後に雲隠れ。昨年末に結婚し、1年の最後をきっちり締め括った勢いで、前監督が推す「非常識なストレート」を武器に守護神の座を狙いたい。 (千)

58  河村 説人  (かわむら ときと)  1997年6月18日生まれ
大学は亜大から星槎道都大、プロ入り後も怪我で育成、再び支配下と環境の変化が多いが寧ろそれを逆手にとっているように見える。穏やかで全ての動きが遅いらしいが注目すべきは豪速球。一軍定着、地元凱旋も楽しみ! (も)

59  早坂 響  (はやさか おと)  2005年7月26日生まれ
松戸市出身。高卒2年目の昨季、5月に一軍デビューし、7月はZOZOマリンでも投げた。23年夏の県予選で6失点完投負けした場所。スタンドが沸いた。同年代同僚の活躍に焦らず、近い将来の主戦になってほしい。 (い)

60  大聖  (やまと)  2002年1月29日生まれ
Honda鈴鹿からドラフト7位
大阪・太成学院大学から初のNPB入り。投手ながらリーグ戦では外野手としても通算47試合で6本塁打、OPS10割超えと非凡な才能。Honda鈴鹿では最速161km/hを計時するなど、潜在能力は十分。 (ミ)

62  坂井 遼  (さかい はる)  2006年5月8日生まれ
2025年は二軍中心ながら一軍での1試合1回無失点の好投で三振も奪う鮮烈デビュー。夢だったプロ野球選手になり、母への恩返しも叶えた。今季も更なる飛躍を願い、ファンの大声援で後押ししたい。 (香)

64  廣池 康志郎  (ひろいけ こうしろう)  2002年9月16日生まれ
25年6月21日、ハマスタで一軍初登板・初先発も3者連続被弾。NPB史上2人目の悪夢を見たが不名誉ではない。星野仙一も江川卓も新人時代に同じ憂き目に。9月17日には京セラでプロ初勝利、笑顔を見せた。 (ミ)

66  宮﨑 颯  (みやざき はやと)  2000年6月14日生まれ
ソフトバンクから移籍
入団直後の23年1月にトミー・ジョン手術を受けた苦労人。昨季支配下で投げた2回のうち1回は8月のロッテ戦で、自ら招いた無死満塁も最後は強い真っ直ぐで抑え込んだ。張った頬骨と鋭い眼光が印象的だった。 (い)

73  サム・ロング  (サム・ロング)  1995年7月8日生まれ
ロイヤルズから新加入
2025年は防御率に苦しみ、肘の不安も抱えながらも今季は新天地での役割を背負う覚悟。既に球団歌も歌える上に、第一子にはマリーンズにちなんだ名前をつける予定と日本に馴染む姿勢を全力で応援したい。 (香)

「がんばれ」。三塁側は『お〜りと〜り(ようこそ)』。  撮影:イナバモロトモ/文春野球学校