野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」の2026年版です。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!

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[はじめに]
前GMは「投手王国を作りたい」と語り、前監督は「走魂」と言った。結果山賊たちは散り散りに去り、西武打線は焼け野原だよ! そう、今こそ『打破』なのだ! FAダブル獲りを始めとする前代未聞の戦力補強ですでに準備は万端! 貧打という血の教訓から辿り着いたチームスローガンのごとく、打って打って敵を打ち破れ!
(ライオンズ執筆チーム監督:浮間 六太)

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【監督】

74  西口 文也  (にしぐち ふみや)  1972年9月26日生まれ
監督としてついにノーヒッター達成も史上初のノーヒットワンランという珍記録。現役時の未遂の際は「負けなくてよかった」と本人も言ったとおり記録よりも勝利が欲しい。過去最高とも言える補強で現状を打破したい。 (一宮)

開幕を今や遅しと待ち構えるベルーナドーム 撮影:浮間 六太/文春野球学校

【投手】

11  上田 大河  (うえだ たいが)  2001年11月15日生まれ
魔球を手に一軍へ再挑戦。昨季は代役で開幕ローテ入りも、登録抹消を繰り返し初勝利はおあずけに。大商大同期の髙(広島)が先に初白星と負けてられない。日本シリーズで投げ合う約束のためにも、ここで快進撃を! (寧美)

12  渡邉 勇太朗  (わたなべ ゆうたろう)  2000年9月21日生まれ
地元埼玉のプロスペクトも昨季は初完投初完封をマダックスで達成し勝利数と投球回がキャリアハイと開花が進む。大きい体に似合わないかわいさと毎年少しずつ着実に成長していく姿に親目線でも応援したくなっちゃう。 (一宮)

13  髙橋 光成  (たかはし こうな)  1997年2月3日生まれ
悪夢のシーズン0勝から立ち直り8勝、11年目のプロ初安打とNPBでやり残しが無いよう大ハッスルも、結果的には光成の残留が投手陣最大の補強という形に。こうなったらMLB前に最後の仕上げ、優勝をご一緒に。 (パル子)

15  與座 海人  (よざ かいと)  1995年9月15日生まれ
クロマグロみたいに一時乱獲で絶滅を危惧されながら個体数が回復してる種がいるけれど、球界の絶滅危惧種と言われる下手投げが気付けば西武で個体数を増やしてる。願わくばここ数年減少してる與座の勝ち星も回復を。 (浮間 六太)

16  隅田 知一郎  (すみだ ちひろ)  1999年8月20日生まれ
和田(毅)塾門下生かつ鴻江理論の体現者である新エース。豊田コーチが「2025年嬉しかったのは隅ちゃんの2桁」と言うほど苦しんだ壁も克服。そして回ってきたWBCへの切符。(東)長崎から、世界へ羽ばたけ! (パル子)

17  松本 航  (まつもと わたる)  1996年11月28日生まれ
ネガティブ思考と本人が言うように、中学生時に選抜参加したくない理由が「自信がない」。当時からスプリットえぐすぎて取れる捕手がいなかった、ってすごくポジれる要素。今季はポジティブに先発ローテ返り咲きを。 (一宮)

19  佐藤 隼輔  (さとう しゅんすけ)  2000年1月3日生まれ
クールな表情に秘めた熱い闘志。指をかばい投げ続け昨季は泥沼にはまるも、秋に関節を固める処置で完全復活を期す。かつての「宮城の逸材」から、今こそ「獅子のドクター0」へ。空席の守護神の座に、君が名を刻む。 (寧美)

20  岩城 颯空  (いわき はくあ)  2003年9月17日生まれ
中央大からドラフト2位
どっしりボディと伸びのある直球が魅力。「颯空」の由来は「生まれた時の空がきれいだった」からだそう。新人自主トレでは球団カメラで投手陣を撮影したり、宮崎観光時には海で水切りを提案したりと明るいキャラだ。 (ばりばりお)

21  武内 夏暉  (たけうち なつき)  2001年7月21日生まれ
好物の資さんうどんは、関東進出大成功中。ご本人には「若手のエース」から、今井・光成を越える「絶対的エース」への脱皮を期待したい。登板の日には、資さんうどんに負けない行列が出来るくらい無双してほしい! (もう)

23  糸川 亮太  (いとがわ りょうた)  1998年4月30日生まれ
侍ジャパンのサポートメンバーに選ばれ今季ブレイク必至。シンカーを伝授した今井達也から逆に脱力投法の極意習得を目指す。「いずれ抑えができれば」? 悠長なこと言ってないで、いずれじゃなくて今年なれ! (浮間 六太)

29  青山 美夏人  (あおやま みなと)  2000年7月19日生まれ
初年度の鮮烈は遠く昨季は2登板。武者修行プエルトリコでの顎ひげ姿に、不退転の決意を見た。4年目は連投や回またぎも厭わない。名に刻まれた夏の魅力でベルドを制し、誰よりも美しい一閃。¡Ponchalo!  (寧美)

30  A.ワイナンス  (アラン・ワイナンス)  1995年8月10日生まれ
ヤンキースから新加入
入団会見で「西口さん」「豊田さん」とサラリと日本流で呼ぶ、スマートな男。自身のあだ名も「ワイナンスさんで良いのでは」とのこと。テキパキ質問に答える様子は、ニールを思い出す。好きな日本食はえびの天ぷら。 (ばりばりお)

34  甲斐野 央  (かいの ひろし)  1996年11月16日生まれ
なんでこんなにオモロいのかよ。央という名の宝物(コミュ力最強お喋り男)。ゴルフコンペで「ファー!」と叫びすぎて喉を潰したり、キャンプオフの日に成田と海にダイブするなど、今年も宴会部長の座は譲らない。 (ばりばりお)

36  山田 陽翔  (やまだ はると)  2004年5月9日生まれ
「島崎も覚えていたのか」。昨年知ったあの選手が大活躍したことは成瀬に言われなくても覚えている。デビューから15試合連続無失点やピックオフプレーは忘れようがない。グラブに琵琶湖の刺繍が入っているそうだ。 (一宮)

40  堀越 啓太  (ほりこし けいた)  2003年7月15日生まれ
東北福祉大からドラフト4位
「オープン戦で十亀を見て野球を始めた」FC会員の少年が夢舞台を職場へ変えた。非公式だが164km/hも記録した、齊藤誠人スカウトが送り出す飯能の宝。一軍へ名栗(殴り)込み、子供が憧れる「十亀」になる。 (パル子)

41  成田 晴風  (なりた はるせ)  2006年2月27日生まれ
手術の影響で入団から2年間を棒に振る形になったが、それでもまだ20歳。いやもうぜんぜんまだまだ! 秋季リーグで最速156km/hを記録、春季キャンプ一軍入りと期待要素しかない。成田も天下を取りにいけ! (浮間 六太)

42  ボー・タカハシ  (ボー・タカハシ)  1997年1月23日生まれ
WBCブラジル代表に選ばれ、自ら「New・ボー」に期待してという今年。本名のロドリゴ・ヒトシ・カイモチ・タカハシはファンにはすっかり定着した5年目。結果を残して埼玉の「ボーちゃん」を上書きできるか。 (もう)

43  羽田 慎之介  (はだ しんのすけ)  2003年12月25日生まれ
「ASMRがやりたいから」という理由でYoutubeに「けんこうチャンネル」を開設。「リラックス、リラックス」と言ってパワーストーンやスノードームを鳴らすが、投球は荒れ球で、とてもリラックスできない。 (ばりばりお)

45  T.ウィンゲンター  (トレイ・ウィンゲンター)  1994年4月15日生まれ
昨年8月に2026年の契約合意が発表され、ファンは歓喜すると同時に「ベルドが一番暑い時期に契約延長!?」と困惑。アダ名「ウィング」は本名が由来だが、投球中に両肘を高く上げる動作がまたウィングっぽい。 (浮間 六太)

46  狩生 聖真  (かりう しょうま)  2006年12月25日生まれ
クリスマス生まれの「聖真」。座右の銘は「平常心」、試合日のルーティンは「瞑想」と、悟りを開きし者のよう。声出しもとっても真面目。「若獅子の登龍門」ことファン感での駅内挨拶も経験。スターの道へ出発進行! (ばりばりお)

47  杉山 遙希  (すぎやま はるき)  2005年9月23日生まれ
同じ横浜高校出身の松坂・涌井のようなエースへと期待を背負って3年目。一軍での結果を残すための課題は明白。今年は自身の勝ち試合で美声を活かし、松崎しげるばりの『地平を駈ける獅子を見た』を熱唱して欲しい。 (もう)

52  篠原 響  (しのはら ひびき)  2006年9月20日生まれ
19歳とは思えない落ち着きで、一軍デビューした昨季。結果はほろ苦も、西武ファン以外からも一気に注目された。本人は物欲がなく、目指すのは最優秀防御率と話す辺りも至って冷静。経験を積んで花開いて欲しい! (もう)

54  黒木 優太  (くろき ゆうた)  1994年8月16日生まれ
昨年は育成から支配下登録、そして年俸倍増と見事な復活を果たした。大の仲良し山本由伸をMVP君と呼ぶが「ライオンズでどうしても優勝したい」と熱弁してた君自身が日本シリーズでMVP君になってもええんやで? (浮間 六太)

56  E.ラミレス  (エマニュエル・ラミレス)  1994年7月15日生まれ
23試合連続無失点も記録したミスターゼロ。ビハインドから試合を整えて勝利に繋ぐその姿には、仕事人の矜持が滲む。巨大勢力・セナペック高の後輩が2人も入団した今季、謙虚な学閥長は静かに仕事を全うし続ける。 (パル子)

57  黒田 将矢  (くろだ まさや)  2004年1月24日生まれ
昨年一軍デビューも8試合で4被本塁打とプロの厳しさを知る。同期の羽田慎之介、菅井信也からは後れをとったが、そんな彼らを「ライバル」と闘志を燃やす。ノールック投法のその視線の先は輝く未来を見つめている。 (浮間 六太)

58  中村 祐太  (なかむら ゆうた)  1995年8月31日生まれ
ベルドにポルノグラフィティが流れる中、マウンドに立つ姿に何度見惚れただろう。昨季は防御率1.04と覚醒。祐太、最高じゃ! 尊敬する先輩前田健太(楽天)と今季から同リーグ。師匠をも唸らせ、更なる高みへ。 (寧美)

61  平良 海馬  (たいら かいま)  1999年11月15日生まれ
ファン感の紅白戦ではタイラー・ネビンの応援歌で打席に立った、タイラー・カイマ。WBC代表に選出されるも肉離れで辞退。この悔しさはリーグ優勝・日本一で晴らそう! 去年から国分寺で治療院を開業している。 (ばりばりお)

67 冨士 大和 (ふじ やまと) 2006年8月26日生まれ
今季支配下登録
「冨士」で「大和」って名前のスケールのクソデカさよ! 最速151km/hの変則左腕でパームボールも操る、ワクワクの塊みたいな投手。満を持しての支配下登録、ファンのクソデカい期待を背負って一気に花開け! (浮間 六太)

70  豆田 泰志  (まめだ たいし)  2003年1月15日生まれ
ひよっこだった新人も早6年目。昨季は長く二軍に落下し一軍が縁遠かったが終盤に昇格、3試合ながら黒く焼けた顔で復活を予感させる小気味よい好投を見せた。目標は大きく、クローザーにレンズのピントを合わせる。 (浮間 六太)

71  菅井 信也  (すがい しんや)  2003年6月28日生まれ
昨年は開幕ローテに入り好スタートを切るがシーズン後半に失速。西口監督曰く「中6日で投げる体力はまだない」。なぜローテに入れた!? 今年こそ先発で大ブレイクを。オフには地元の山形県南陽市市長と対談も。 (浮間 六太)

90  浜屋 将太  (はまや しょうた)  1999年1月26日生まれ
2019年ドラ2左腕も昨季はついに育成契約スタート。最終日に支配下復帰したのはさすが。球速アップしたストレートで得意のクロスファイアを決めて。減った体重を戻せるくらい仙台のケータリングがお気に入り。 (一宮)

今も沼田では若かりし頃の光成に会えます  撮影:一宮/文春野球学校