野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」の2026年版です。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!
◆◆◆
[はじめに]
2026年は「強鷲革新」をスローガンに、変化を恐れず果敢に革新を図る東北楽天ゴールデンイーグルス。本拠地も「楽天モバイル 最強パーク宮城」と素敵な名前に生まれ変わりました。パ・リーグ4年連続4位の苦しいキャリアから乗り換えて、最強プランをみなさまに。今年はリーグ優勝、そして日本一への期待が高すぎる!
(イーグルス執筆チーム監督:森杉駿太郎)
----------
【監督】
88 三木 肇 (みき はじめ) 1977年4月25日生まれ
チームを統べる監督ですが、敢えて「中間管理職の星」と呼ばせて下さい。一軍と二軍の全てを知り尽くし、選手やコーチの先頭に立ち、オーナーやGMのプランの実現に心血を注ぐ、サウイフモノニ、ワタシハナリタイ。 (森)
【投手】
11 岸 孝之 (きし たかゆき) 1984年12月4日生まれ
昨季、通算170勝に到達。契約更改では「200勝」の目標を吐露。ヤクルト石川に刺激を受けているという。プロ入りから変わらぬスリム体型は今や日本球界でも希少。細く長く愛されて今季、20年目の節目に挑む。 (フ)
13 藤原 聡大 (ふじわら そうた) 2003年11月20日生まれ
花園大からドラフト1位
三重県伊賀市の実家から大学まで往復5時間かけて通学。冬のJR草津線での通学を乗り越えたのだから東北の寒さは問題なし。卒業した玉滝小学校は2021年3月に閉校。跡地で薬品などを使わずバナベイエビを養殖。 (小)
15 R.コントレラス (ロアンシー・コントレラス) 1999年11月7日生まれ
ロッキーズから新加入
昨年「投球動作中に雷に驚いてボークを取られた」という珍事が日本でも紹介された元ドミニカ共和国代表選手。NPBでは雷鳴が確認された時点で試合中断ないし中止になるケースが大半なので、安心して投げてほしい。 (森)
17 古謝 樹 (こじゃ たつき) 2001年8月18日生まれ
昭和平成レトロ企画VTRの主演に抜擢された21世紀生まれ。昨季チームトップタイの7勝を超え、2桁勝利で「箱推し」クラッチーナのハートを独り占めしたい。伊藤樹の加入で自称「たちゅき」を継続するかも注目。 (森)
18 前田 健太 (まえだ けんた) 1988年4月11日生まれ
タイガースから移籍
“本当に、よく来てくださいました”(映画『風の谷のナウシカ』より)とりあえず、軽く3つ勝ってNPB100勝を達成させて、再来年には日米通算200勝かな。画伯の明るい未来をファンは頭に思い描いている。 (イ)
19 荘司 康誠 (しょうじ こうせい) 2000年10月13日生まれ
昨季の4勝は寂しすぎる。今季は是非、自身初となる開幕投手の指名を得て圧倒的な成績を残してほしい。鷲党誰もが願っている。次代のエースへ、球界を代表するエースへ駆けあがることを。荘司、エースを狙え! (フ)
20 伊藤 樹 (いとう たつき) 2003年8月24日生まれ
早稲田大からドラフト2位
秋田県出身、仙台育英学園高校卒の東北を股にかける男。「伊藤」も「樹」も他にいるため暫定ニックネームは「イジュ」。故郷・美郷町は納豆と豊かな湧き水で知られ、将来のコラボメニューは納豆サイダーの可能性有。 (森)
21 早川 隆久 (はやかわ たかひさ) 1998年7月6日生まれ
2年連続開幕投手を務めた昨季は2勝8敗。そして9月の左肩クリーニング手術。厳しい一年だった。今季は憧れの前田健太がチームメイトに。睡眠や食事のルーティンは前田仕様だったという。今季は共闘で日本一だ! (フ)
22 J.ウレーニャ (ホセ・ウレーニャ) 1991年9月12日生まれ
エンゼルスから新加入
メジャー通算44勝の新助っ人。「毎年、シーズン100奪三振を狙っている」という。鷲党が憂うことがないよう、是非、ローテーションに食い込んでほしい。そして、応援タオルが売れーないことがないよう切に祈る。 (フ)
26 中込 陽翔 (なかごみ はると) 2002年1月23日生まれ
独立時代の同期・工藤泰成(阪神)とともに「BC徳島出身投手は筋肉マニア」との印象を植え付けた張本人。筋肉アピールのために今年からユニのサイズを小さくすることを画策しており、ボール以外のキレにも要注目。 (森)
28 酒居 知史 (さかい ともひと) 1993年1月2日生まれ
大阪府出身。ミヤギテレビの長寿番組でインタビューを受けた際に好きなお菓子を訊かれ「御座候」と回答し、インタビュアーの群馬県出身・蜂谷由梨奈アナウンサーをフリーズさせる一幕が。今川焼論争は根が深い。 (小)
29 田中 千晴 (たなか ちはる) 2000年9月21日生まれ
巨人から移籍
「則本の補償選手で田中が?」そう、千晴です。速球と落ちる球の威力は全盛期の「あちらの田中」に匹敵する。その歌唱力で巨人ではファンフェスを沸かせ続けたが、活躍次第では仙台でも単独ライブのオファーが……? (森)
31 渡辺 翔太 (わたなべ しょうた) 2000年10月29日生まれ
「距離、サービスが大事」。昨年の契約更改でファン増への私見を語った姿は、まるで営業マン。セカンドキャリアの道は見えた。けどその前に4年目の今季、新人時代の輝きを取り戻せ! そうすればファンも増えるさ。 (フ)
40 江原 雅裕 (えはら まさひろ) 2000年8月3日生まれ
2年目の今季は、大学の同期・田中千晴がチームメイトに。球団による人的補償の公表前に本人から「よろしく」の連絡。これはルール的にどうなのかはさておき、切磋琢磨、共に飛躍を期待したい。フライングはOK! (フ)
41 加治屋 蓮 (かじや れん) 1991年11月25日生まれ
“野球が出来るなら死んでもよか”(映画『ダイナマイトどんどん』より)二度の戦力外通告をはねのける不屈のリリーバー。ソフバン&阪神で日本一も経験済み。投球に人生経験が顕れる味わい深い選手である。 (イ)
43 宋 家豪 (そん・ちゃーほう) 1992年9月6日生まれ
在籍11年目に突入。「東北・仙台が大好き」とのありがたいお言葉。宋家豪のような人間ばかりだったら戦争は起こらないかもしれない。練習後に鈴木翔天とけん玉勝負をし、先に入った方がジュースを買いに行く。 (小)
45 九谷 瑠 (くたに りゅう) 1999年11月5日生まれ
王子からドラフト6位
昨年の都市対抗野球で一躍有名に。元みそカツ専門店の店員は、紆余曲折の末のプロ入り。26歳のオールドルーキー。ドラマ性は十分だ。話は早いが、球場飯はやはり「みそカツ」か? それとも九谷流(りゅう)でいく? (フ)
46 藤平 尚真 (ふじひら しょうま) 1998年9月21日生まれ
初のWBCへ。西武・平良の辞退で巡ってきた夢舞台。「選ばれし人」となった今、横浜高からドラ1入団後、なかなか芽が出なかったことが嘘のよう。チームにとっても大きい。貴重な経験をしっかり還元してください! (フ)
47 藤井 聖 (ふじい まさる) 1996年10月3日生まれ
東洋大の先輩にロックバンド・サンボマスターの山口隆がいる。「自分自身の内側から出た率直な言葉を大切に」という山口の理念と大学の恩師・杉本監督の助言「ただ思い切り真っすぐを投げていけ」は繋がっている。 (小)
49 西垣 雅矢 (にしがき まさや) 1999年6月21日生まれ
昨季、63登板と飛躍。オフには結婚を発表。最高の一年だった。今季は勝ちパターンへ序列向上が期待される。その前に、金武キャンプで内、藤井と「マエケンさんのお金で焼き肉を食べる会」のメンバー入り。さすが! (フ)
52 津留﨑 大成 (つるさき たいせい) 1997年10月10日生まれ
昨季終盤のブルペンを支え宅建にも合格した文武両道の活躍を、あの日涙した女の子も喜んでいることでしょう。あれから2年以上が経ちますが、今こそ私は声を大にして言います。「津留﨑選手のサインが欲しいです!」 (森)
53 坂井 陽翔 (さかい はると) 2005年4月5日生まれ
高卒2年目の昨季は、10月4日の西武戦でプロ初先発を経験。初勝利こそ同じ学年のロッテ木村優人やSB前田悠伍に先んじられたが今季の助走として十分。同世代の「陽」へ「翔」けあがれるか。今季が重要だ。 (フ)
54 日當 直喜 (ひなた なおき) 2005年7月6日生まれ
左耳の先天性小耳症を持つ。小学校入学前に野球がやりづらいからと左耳を隠さないと決断し、プロ野球選手になる夢を叶えた。「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」という言葉を文字通り実践。 (小)
56 鈴木 翔天 (すずき そら) 1996年8月19日生まれ
国指定の難病手術は昨年10月。久米島二軍キャンプで「手術した箇所は完治している。いつでも実戦で投げられる状態」と話したのは2月初旬。4ヶ月の間で落胆から歓喜へ鷲党を揺らした憎い人。今季も期待してます! (フ)
57 瀧中 瞭太 (たきなか りょうた) 1994年12月20日生まれ
昨季は4勝9敗ながらプロ初完封も記録し年俸増。2025年の一大ニュースは「趣味で集めたウイスキーの総額が約250万円(ChatGPT調べ)に及んだ」とのこと。やまやさん、CMに起用してはどうでしょう? (森)
58 辛島 航 (からしま わたる) 1990年10月18日生まれ
4年契約の2年目は一軍登板0、3年目は2登板に終わり最終年の今季に全身全霊を懸ける。気付けば生え抜き最古参、「Kスタ宮城」時代からの唯一の所属選手として楽天モバイル 最強パーク宮城に歴史を繋ぐ好投を! (森)
59 泰 勝利 (たい かつとし) 2003年11月11日生まれ
奄美大島出身の左腕はTJ手術から回復。プロ4年目の昨季、初勝利を上げた。小柄ながら、糸を引くような快速球で三振を量産。鷲党の目に印象づけた。5年目の春季キャンプは一軍で参加。「泰ブレイク」の予感大。 (フ)
61 古賀 康誠 (こが こうせい) 2004年9月3日生まれ
今季支配下登録
下関国際高校を夏の甲子園準優勝に導いた好投手。初の支配下契約で臨むプロ4年目だがここがスタートライン、気を緩めず一軍デビューを目指す。うっかりかき氷なんて食べたら坂原監督に怒られるかもしれないからね。 (森)
62 西口 直人 (にしぐち なおと) 1996年11月14日生まれ
遅刻をした宗山を村林とともに指導。集合時間に来ない宗山を心配して電話した際の返答が「今(エレベーターを)下りてます!」だったことに「まず謝罪から入ろうよ」と優しく助言。若手に大切な事を教える先輩の鑑。 (小)
64 林 優樹 (はやし ゆうき) 2001年10月29日生まれ
入団以来故障に苦しみ続けたが、昨季終盤に一軍デビュー。奇しくも「あの日」投げ合った吉田輝星(バファローズ)も故障から今季復帰、一軍での再戦に期待が膨らむ。今度こそ投げ勝とう! スクイズには気を付けて。 (森)
66 今野 龍太 (こんの りゅうた) 1995年5月11日生まれ
6年ぶり楽天復帰の昨季は、投手陣の「助っ人」のようだった。緊急登板にイニング途中、7月の西武戦では先発の「代役」も。肩ができるのが早いのは、本当に助かります。「何かあったら今野」が流行るといいですね! (フ)
67 大内 誠弥 (おおうち せいや) 2006年3月9日生まれ
誰が呼んだか「犬鷲プリンス2世」。昨年はプロ初登板を経験。本拠地が狭くなる今季は「奪三振にこだわる」と意識はすでにローテーション投手だ。オフはチームの先輩荘司に師事。岸ではない。けど、細身は共通だね。 (フ)
69 内 星龍 (うち せいりゅう) 2002年4月24日生まれ
シーズン中は先発にリリーフに、オフは「阿部かま」の笹かまぼこの手焼きや抽選会の接客まで何でもこなす万能投手。マエケンさんのお金で食べる肉やタコスを糧に、190cmの長身がさらに大きく成長する姿に期待。 (森)
71 柴田 大地 (しばた だいち) 1997年11月7日生まれ
いろいろあったものの、イーグルスでの2年目のシーズンへ。一度死んだ身、いや「死者蘇生」した身のつもりで狂戦士の魂でストレートを投げ続ける。何勘違いしているんだ、まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ! (森)
79 伊藤 大晟 (いとう たいせい) 2007年10月27日生まれ
れいめい高からドラフト5位
背ネームは「TAISEI・I」。スコア上はフルネーム。光、裕季也、樹、大晟。チームに揃った4人の伊藤の下の名はどこかのアイドルグループのよう。キラキラのスコアボード、スポーツ紙の見出しを早く見たいぞ。 (フ)


