2人で作った思い出の味
和田さん自身も、料理のセンスがあったんだと思います。結婚直後、私が病気になって台所に立てなくなったことがあって。その時に「じゃあ俺が作るよ」って言って、たらこパスタを作ってくれたの。渋谷に出来た「壁の穴」のメニューを真似たらしくて、とても美味しかった。
だけど、私がうっかり褒めたものだから、それから毎日毎日ずーっと出てくるようになって……たらこパスタって聞くだけで身震いするようになっちゃった(笑)。あの時一生分食べたから、その後家では1回も作ってないのよね。
牛乳とトマトジュースを1対1で割る「5秒ビシソワーズ」も、実は和田さんが考えたレシピ。最初に「飲んでごらん」と出された時は気持ち悪いと思ったんだけど、実際に試してみたら美味しかった!
ついでにオリーブ油とちぎったバジルを散らしたらメチャ旨に。今の仕事を始めるより前のことだったけど、料理ってこういうことでいいんだって初めて知ったの。そこからどんどんレシピのアイデアを思いつくようになって、料理の世界にはまっていくようになったのね。
和田さんは、お皿洗いも、庭の掃除も朝のゴミ出しもしてくれたし、ありがたい人だったな。息子が幼稚園の時、送り迎えをしてくれたから「ありがとう」って言ったら、「ありがとう、なんてわざわざ言わなくていいよ。家族は一つの単位なんだから、誰かできる人がやればいいんだよ」と言ってくれたことがありました。
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掃除や整理整頓がとても苦手だという平野レミさん。家のあちこちには衣類の山が出来ていたそうです。そんなある日、泥棒が入ったそうで、その時の和田さんの反応は……。記事全文は『週刊文春WOMAN 2026春号』で読むことができます。
写真:志水隆
和田誠アーカイヴ「和田誠の世界Ⅱ」を開催
主催:多摩美術⼤学アートアーカイヴセンター
監修:高橋庸平(AAC所員・グラフィックデザイン学科准教授)
会期:2026年4⽉1⽇(⽔)~5⽉16⽇(⼟)
※⽇曜⽇、5⽉1⽇(⾦)~3⽇(⽇)、5⽇(⽕)、6⽇(⽔)は休館
会場:アートアーカイヴセンターギャラリー(多摩美術⼤学⼋王⼦キャンパス アートテーク2F)

