人材育成・組織強化のサポートを専門とし、ビジネスメディアを中心に今最も注目されている起業家・坂井風太さんと、YouTubeチャンネル登録者数200万人を誇る大人気お笑い芸人「バキ童」ことぐんぴぃさん。
異色のコンビが、会社や仕事にまつわる「理不尽」の対処法を指南するビジネス書『理不尽仕事論 「クソが!!」と思った時に読む本』は、文芸評論家・三宅香帆さんも「悩める社会人の必読書」と絶賛!
書籍の刊行を記念して、久々の再会を果たしたお二人の対談をお届けします。
(全2回の2回目/1回目から読む)
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肩肘界隈に必要なのはプレイフルネス=遊び心
坂井風太さん(以下、坂井) “肩肘界隈(ぐんぴぃの造語で「肩肘張って生きているビジネスパーソン」の意)”の人たちの問題点は、「楽しめばいいじゃん!」というものも楽しまないこと。前職では「プロフェッショナルは感情が一定」と言われていたんですよ。喜びもせず悲しみもせず、淡々とやって成果物を出すのがプロ。でも、そんなことある? これも肩肘の呪縛だと思っています。
ぐんぴぃさん(以下、ぐんぴぃ) 肩肘界隈の人は楽しく働いていない感じがします。ビジネスメディアをずーーっと見て、「課金課金!」みたいな。
坂井 職場における「プレイフルネス」という概念、「遊び心」についての研究があるんですよ。「心理的安全性」という、簡単に言うと「意見を言い合える職場の方が創造性が上がる」といったことを指す言葉がありますが、プレイフルネス=遊び心を持っている人がいると、この心理的安全性が発動すると言われています。プレイフルネスにはいくつか要素があって、1つ目が「即興性を楽しむ」。
ぐんぴぃ なるほど。プランは考えるけれども、「出たとこ勝負」の部分も幅として持っておくという。
坂井 そうなんです。この本の元になったラジオも、最初の頃はちょっと準備しすぎちゃったんですよ。それをスタッフの方に指摘されて「確かに」と。そこからはあまり準備しなくなったというか、実際はすごくしていたのですが、あえて準備してきたものを捨てていたんです。即興性がないとやっぱり面白くならないから。
「キモシェアハウス」的「異質性」を面白がる
坂井 2つ目が「異質性」。異質性というのは、例えば「キモシェアハウス(ぐんぴぃ、ガクヅケ・木田、レンタルぶさいく、プロポーズ・ならた、ピーター博士らがかつて同居していたシェアハウス)」みたいな訳のわからない人たちを見たときに、面白いと思えるかどうか。
ぐんぴぃ ああ、私が住んでいた場所ね。
坂井 「おもしれー!」と言えるかどうか。
ぐんぴぃ とんでもあや(SMA所属のピン芸人。『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』の決勝ネタ「男とっかえひっかえ」が物議を醸した)を見て、面白いと言えるかどうか。
坂井 私は仕事で毎年2000人ぐらいの方と話すのですが、たまにマジで斜に構えている人がいるんです。「うちの会社はクソなんで」みたいなことを、みんながいる前で言っちゃう。僕、毎回それに興奮してしまって。「いいじゃん!」と。
ぐんぴぃ はははは!
坂井 それ自体は良くないからちゃんと注意するのですが、でも「いいね、どうしてこうなっちゃったのかな」とずっと気になってしまう。意味がわからない人を面白がるというのが、異質性。
ぐんぴぃ 切り捨てずに、「この人も何かあるんだろう」と思うということですね。


