ウォーキングは逆効果にも

「更年期にさしかかると多くの女性が太りますが、ここで『更年期だから太っても仕方ないよね』と、何もしないのは危険。男性との違いは、閉経後、一気に太って急激に膝の変形が進行すること。とくにBMI30以上の人は、症状が出ると進行は早いです」

 膝が変形するメカニズムを学んだところで、変形性膝関節症の初期症状をおさらいしよう。

✓歩くと膝が重い、痛い

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✓階段を下りる時に膝に痛みを感じる

✓左右の膝の隙間が広がり、O脚になった

✓膝がしっかり伸ばせない

✓慢性的に膝に水が溜まっている

 これらの症状がどれか1つでも1、2カ月続くようなら、整形外科の受診を検討しよう。

「まずは、目下の炎症を鎮めて痛みを抑える治療が優先されます。水が溜まって炎症による痛みが強ければ、ステロイドを関節内に注射し炎症を抑えることもあります。軟骨を保護する目的でヒアルロン酸を関節内に注射するのもよいでしょう。これらで改善しない場合、PRP・APS療法(再生療法)を検討する場合もあります。患者さん自身の血液から抗炎症成分や組織修復因子を濃縮して抽出し、関節に注射する方法です。全員に効果のある治療ではありませんが、変形の軽い人なら炎症と痛みを半年〜2年程度緩和してくれる可能性はあります」

 ただ、いずれも根本治療ではない。

「どれも、軟骨を再生させ元通りにする効果はありません。PRP・APS療法も『再生医療』という名前から、組織が再生すると勘違いされますが、あくまでも効果は『抗炎症作用』が主です」

 では、痛みや炎症を和らげながら、膝関節の健康を長く維持するためにはどうしたらよいか。

この続きでは、●60代の6割が罹患、40代から体重管理&筋トレ、●最重要は太ももの前側、“貯筋トレ”2種図解付きなど膝のカリスマが教える膝トレ&食事法を詳しく紹介している。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」で読むことできる》

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