その成果は早くも出ているようで、今年のミラノ・コルティナ五輪のスピードスケート男子でも、先日のヨーロッパ室内陸上の女子400mでも、19歳、20歳のチェコ人選手が金メダルを獲得している。これからますます若いチェコ人選手が世界で活躍することだろう。

チェコの若い選手に「きっとびっくりしますよ」」

 今回のWBCで三塁側ベンチ裏にいたチェコ人の中には、第一線で活躍するスポーツ記者はもちろんのこと、リアリティショー出身の若手人気俳優、Apple製品やテスラ車など最新テック情報を伝える人気インフルエンサーたちの姿もあった。彼らは東京ドームの風景をSNSで数十万人に拡散している。近年、旅行先として大人気の日本だが、日本と強く結びついたスポーツ「野球」は、いまもっともクールなスポーツエンタテイメントとしてチェコの若い世代の目に映っている。

 このWBCでエースのサトリア投手が代表を引退し、ハジム監督の2027年での引退も明らかにした。次のチェコ野球の新時代はどうなるのか。しかし、WBC日本戦終了後の記者会見で、サトリアもハジム監督も、どこか不敵な笑みを浮かべながら言った。

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2027年での引退を表明したハジム監督 ©︎文藝春秋

「チェコの若い世代を楽しみにしていてください。きっとびっくりしますよ」

 世界への好奇心を大切に、準備をつづけるチェコ人たちに次の機会が訪れることを、日本のファンも楽しみにしている。

最初から記事を読む 「東京ドームの歓声は、まるでオペラのようだった」WBCチェコ代表のエース・サトリアが日本で体感した“野球への愛情”

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